新生児にミルクをどれくらい飲ませればいいのか、量は足りているか。これって多くのママを悩ませる問題ですよね。
赤ちゃんがミルクを飲まないときの対処法や、成長に合わせた授乳リズムの確立方法、さらには混合栄養のコツまで、赤ちゃんの健やかな成長をサポートするための知識をご紹介します。
毎日の授乳が少しでも楽になり、不安が解消される役に立てれば幸いです。
新生児のミルク量の目安とは
新生児が必要とするミルクの量については、初めての育児で不安を抱える方も多いことでしょう。
生まれたての我が子に最適な栄養をしっかりと与えるためにも、具体的な目安量や母乳との違い、さらには不足する場合のサインについて解説します。
ミルクの基本目安量
赤ちゃんにとってミルクは生きるうえでの主食なので、適切な量を与えることが肝心です。
うまれた当日から7日目までは、生後日数×10mlが目安とされています。うまれた日は10ml、2日目は20mlと、生後7日目まで10mlずつ増やしていくというわけです。
8日目以降は徐々にミルクの量を増やし、1回あたりおよそ80mlを3~4時間おきにあげましょう。生後2週間が経つと、一回の量は100~120mlとなり、1日に7~8回が目安となります。
赤ちゃんのお腹はまだ小さいので、少ないように見えてもこの量がちょうど良いんですよ!
母乳をあげるときとの違い
母乳をあげる場合は、一般的に一度に飲む量は少なく、何度でも欲しがるときにあげるのが良いと言われています。
ミルクは、母乳に比べて一度の量が多く、授乳間隔も長くなるのが特徴です。摂取量が異なるのは母乳とミルクの栄養バランスの違いによるもの。ミルクに記載されている1日の目安摂取量を把握しておきましょう。
ミルクが足りない時のサイン
ミルクが足りていない場合、赤ちゃんの元気がなくなったり、体重増加が見られなかったりします。
おしっこが1日に6回以下だったり、激しい嘔吐があったりした場合も要注意!これらのサインがあるときは必要な栄養が摂れていない可能性があるため、早急に対応しましょう。
赤ちゃんがミルクを飲まない時の対処法
赤ちゃんがミルクを飲まないと、ママも心配になりますよね。続いては、そんな時に試していただきたいアドバイスをご紹介します。
哺乳瓶の乳首の温度や種類、ミルクの温度は見逃しがちなポイントですが、うまく飲んでくれないときはチェックしてみましょう!
哺乳瓶の乳首を温める
哺乳瓶の乳首を人肌くらいまで温めると、母乳に近い感覚で赤ちゃんも安心して飲んでくれます。特に、冬場は室温が低くて冷たく感じることがあるためぬるま湯にちょっとつけてみてください。
授乳は親子の絆を深める大切な時間。赤ちゃんが心地よく飲めるような工夫が重要です。
哺乳瓶の種類を変えてみる
乳首の形や素材って、意外と大事!哺乳瓶の乳首には様々な種類がありますから、赤ちゃんの月齢に合わせて口にしやすいものを選ぶことが大切です。
また、乳首の素材によっても赤ちゃんの好みが分かれることも。シリコーン製やラテックス製など、いくつか試してみると赤ちゃんの好みも見えてくるでしょう。
ミルクの温度を確認する
熱すぎると舌をやけどさせてしまい、冷たすぎると赤ちゃんが拒否反応を示すことがあります。
赤ちゃんが最も飲みやすいと感じるのは、やはり母乳と同じくらいの温度です。授乳前にミルクの温度を腕の内側で確かめてから授乳してみてくださいね。
成長によって授乳リズムはどう変化する?注意点は?
育児は毎日が発見でいっぱいですよね!
赤ちゃんがすくすくと成長していく姿は、親として最大の喜び。でも、授乳に関しては初めてのことばかりで戸惑うことも多いはずです。
成長にともなって授乳リズムが変わってくることを覚えておきましょう。ここからはよく見られる変化や注意点を詳しくお伝えします。
【生まれてすぐ】授乳リズムが不規則
生まれてすぐの時期は、お互いが授乳に慣れていくための練習期間。はじめは赤ちゃんもおっぱいを上手に吸えず、ママも不安になることがあるかもしれません。
母乳は、赤ちゃんが吸うことでより分泌されるようになるので心配しすぎないでください。始めのうちは母乳の出が少なめでも、赤ちゃんとのスキンシップを重ねることで次第に量が増えてきます。
【生後1ヶ月】授乳リズムが整ってくる
生まれたての赤ちゃんは、授乳リズムがとても不規則です。ようやく眠れると思ったところで。赤ちゃんの泣き声を聞いて目が覚めることもあるでしょう。
でも、赤ちゃんは1ヶ月程度を境に少しずつ授乳リズムが整ってきます。母乳やミルクの吸収もよくなり、1回あたり80~120ml程度を飲めるようになるんです。
また、授乳間隔も3~4時間と少し長くなることが一般的なので、少し余裕が出てきますね。
赤ちゃんの様子から授乳量やタイミングを見極める
赤ちゃんの成長と一緒に授乳も変化します。赤ちゃんの成長に合わせて、授乳量やタイミングも臨機応変に調整していきましょう。
体重の増加が順調であれば、一般的な授乳量の目安に少し手が届かなかったとしても、心配しすぎることはありません。
赤ちゃんがニコニコ笑って元気で機嫌良く過ごせていれば、それで大丈夫ですよ。数字にとらわれず、赤ちゃんの様子を見ながら柔軟に対応してあげてくださいね。
混合栄養のやり方は?スムーズに進めるためのヒント
完全な母乳育児が難しい、出かける際の便利さや仕事などのさまざまな理由から、母乳とミルクの両方を使った「混合栄養」での育児を選ぶご家庭も多いです。
ここからは、できるだけスムーズに混合栄養を進めていくヒントをお届けします。
混合栄養の基本
混合栄養は、実はそれほど難しいものではありません。
基本的には、母乳をしっかりあげた後に、赤ちゃんがまだお腹がすいているようなら足りない分をミルクで補うようにしましょう。
赤ちゃんの消化器官に負担をかけないよう、1日に150ml/kgの体重を目安に、一度の授乳で200mlを超えないよう注意してくださいね。
授乳量の確認方法
「ちゃんと飲めてるかな?」と心配になることもありますよね。
授乳量が適切かを確認するには、授乳前後で赤ちゃんの体重を測定するのがおすすめです。
細かい数値まで表示される体重計を使えば、授乳の前と後の体重の違いがわかり、赤ちゃんがどのくらいの量を摂取したか把握できます。
体重増加の目安
生後3か月までの赤ちゃんの体重増加は、1日に25g~30gの増加を目安にすると良いとされています。体重がこのペースで増えていれば、ミルクの量も問題ない場合が多いので安心ですね。
もちろん、個々の赤ちゃんには個性があるので、あくまでも一つの目安として参考にしてください。
不安も多いこの時期ですが、成長を見守りながら楽しんでいきましょう!
まとめ
生後間もない新生児の授乳には、生後日数に応じたミルクの量を守り、赤ちゃんのサインを見逃さないことが重要です。
また、赤ちゃんがミルクを飲まない時には、哺乳瓶の乳首の温度や種類、ミルクの温度を調整することが効果的です。体重増加や尿・便の回数などから、授乳量の過不足がないか確認しましょう。
赤ちゃんの健やかな成長をサポートするためにも、適切な授乳の知識と方法を身につけることが大切ですね。
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