母乳育児で、赤ちゃんの体重が増えないことに心配されていませんか?
赤ちゃんの成長には個人差が大きく、一般的に言われる目安と成長のペースが異なることもあるんですよ。
また、母乳育児を成功させるためのコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
母乳育児中の赤ちゃんの体重増加が遅い!大丈夫なの?
赤ちゃんの成長は一人ひとり違うもの。でも、母乳育児をしていて赤ちゃんの体重増加に心配があるママも多いでしょう。
母乳育児をしている場合にチェックしてみてほしいポイントについて、それぞれお伝えします。
【前提】赤ちゃんの成長速度は個人差が大きい
赤ちゃんは、生まれた時からずっと個性があるもの。お母さんのお腹の中で育っている間はもちろんのこと、うまれるときの体重や身長も、みんな違います。
生まれてすぐの赤ちゃんで、出生時より体重が落ちるというケースもあるんです。これは「生理的減少」と呼ばれ、母乳をうまく飲めないうちにおしっこや汗で体内の水分が出ていくことによるもの。
赤ちゃんの体重が減った!と不安なママもまずは安心してくださいね。元気に泣き、おっぱいを飲んだ後に満足そうに眠ってくれていれば、順調に母乳育児ができていると思って大丈夫ですよ。
母乳の量が関係することもある
母乳の量が足りているのか不安に感じるママもいますよね。
実際、必ずしも赤ちゃんの体に不調があるとは限りません。赤ちゃんがうまく母乳を飲めていなかったり、授乳姿勢が適切でないことで十分な量を飲むことができていない可能性もあります。
母乳の分泌量自体は日々変わるもの。特に赤ちゃんが4〜5ヶ月を迎えたあたりで減少することもあるんです。
うまく母乳が出なくても落ち込まず、赤ちゃんとのコミュニケーションを取りながら、授乳方法を見直してみましょう!
成長曲線はあくまでも目安
赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちはだれでもあります。母子健康手帳にも書かれている成長曲線は、赤ちゃんの成長を見守る一つの指針と言えるでしょう。
でも、これは必ずしもすべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。
特に母乳育児を行っている場合、体重増加のペースがミルク育児の赤ちゃんとは異なることがよくあります。愛情を持って接していけば、赤ちゃんはちゃんと成長してくれますから心配いりません。
【月齢別】体重の目安とチェックポイント
赤ちゃんの成長を見守るのは新鮮でうれしいものですが、成長のペースがゆっくりだとちょっと心配になるママもいるでしょう。
特に母乳育児をしていると「ちゃんと体重が増えてるかな?」と気になりますよね。
平成20年(2002年)の厚生労働省の調査データを元に、月齢ごとの体重の増え方の目安や、体重が増えていないときのチェックポイントを詳しく解説していきます。
0〜3ヶ月の赤ちゃん
生まれて間もない赤ちゃんの体重は、生まれた時より少し落ちることがあります。すぐに増えていきますから心配は無用ですよ。
生後1~2ヶ月で約4.78kg、2~3ヶ月で約5.83kgに到達するのが平均とされています。
赤ちゃんに寄り添い、一緒に授乳のリズムを整えてあげることが重要です。授乳の回数や母乳の飲ませ方をチェックしつつ、赤ちゃんの成長を温かく見守ってあげましょう。
ペースが遅いように見えても、焦らずゆっくりサポートするのが重要ですよ!
4〜6ヶ月の赤ちゃん
生後4ヶ月~6ヶ月は、体重の増加が目立つ時期。この記事には7.22kgから7.67kgが平均とされています。
赤ちゃんによっては「遊び飲み」が増えるなど、授乳での新しい悩みが出てくることも。授乳回数が少し減る時期でもありますが、授乳の方法やタイミングは赤ちゃんに合わせましょう。
体重増加が遅い場合の対処法
「体重が思ったより増えてないかも…」と心配になったら、まずは授乳方法や母乳の量を見直してみてください。
赤ちゃんがきちんと母乳を飲めているか、効率的な授乳姿勢は取れているかといった細かい点の見直しから始めてみましょう。
不安がある場合は、専門家の元に足を運ぶのも重要です。
小児科医や助産師と相談しながら根気よく母乳育児を続けていくことが、赤ちゃんにとってもママにとってもベストです。また、母乳育児の経験を持つママからもアドバイスをもらえれば、新しい発見があるかもしれませんよ。
母乳育児を成功させるためのコツ
母乳育児を成功させるには、ぜひ覚えておいていただきたいコツがいくつかあります。
授乳環境を整える、専門家のアドバイスを受ける、栄養バランスの取れた食事など、それぞれ詳しく見ていきましょう。
授乳環境を整備する
赤ちゃんが母乳を飲む際には、心地よい空間であるかどうかも大きなポイント。母乳育児では、授乳環境を見直すことが非常に重要です。
授乳がうまくいかない時も、ストレスは大敵。ママ自身がリラックスできる環境を整えてみましょう。やわらかな灯りをつけて落ち着く音楽を流すなど、小さな工夫でも違ってきますよ。
医師や助産師から母乳育児のアドバイスを受ける
授乳の体勢や赤ちゃんの吸い方について医師や助産師に相談するのもおすすめです。見落としていたポイントに気づけて、母乳育児がぐっと楽になる可能性もありますよ。
他にも、同じ悩みを持つママ友と情報を交換することで新たな発見があるかもしれません。
栄養バランスの良い食事を心がける
母乳の質を良くするためには、やはりママ自身がバランスの良い食事を心がけることが大切です。栄養豊富な食事をとってしっかり休むことで、母乳の質も安定してきます。
趣味や息抜きの時間を大切にしながら、無理せず母乳育児を続けていけると良いですね。
まとめ
今回は、母乳育児中の赤ちゃんの体重増加について、遅れが見られる理由や月齢別の体重の目安、そして母乳育児成功のコツまで詳しくご紹介しました。
赤ちゃんの成長は個々に大きな差があり、体重の増減もそれぞれのリズムで進むもの。
母乳の量や授乳方法をチェックすることが、健やかな成長を支える鍵となります。
体重増加が気になる場合は、専門家に相談するのも良いですし、栄養バランスを考慮した食事を摂ることも重要です。
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