妊娠中の食事は、赤ちゃんのためにも自分自身のためにも、とても重要ですよね。
でも、食べていいものと悪いものの区別がつかなくて、戸惑うこともあるかもしれません。
特に、パイナップルは妊娠中に食べると流産するなんて噂もあり、不安になってしまいますよね。
そこで今回は、妊娠中のパイナップル摂取について、安全性や注意点、そしておすすめの食べ方までしっかりとまとめてみました。
妊娠中でも、パイナップルのもつ栄養をしっかりと取り入れて、元気な赤ちゃんを迎えるための参考にしてくださいね。
妊娠中にパイナップルを食べても安全?
妊娠中は食事に気を遣う必要がありますが、特にパイナップルを食べることに不安を感じるママも多いのではないでしょうか。
パイナップルには妊婦さんに有益な栄養素が豊富に含まれている一方で、「食べると流産する」といった噂もあります。
そこで今回は、妊娠中のパイナップル摂取について、栄養面や安全性の観点から詳しく解説していきます。
「パイナップルを食べると流産する」ってホント?
「パイナップルを食べると子宮が収縮して流産する」という噂を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
パイナップルを食べると、舌にピリピリとした感覚を感じることがあります。これは、酵素の一種であるブロメラインによるものです。
ブロメラインには、たんぱく質を分解する働きがあり、子宮頸部を柔らかくする作用があると言われています。
そのため、「パイナップルを食べると流産する」といった俗説が広まったのかもしれません。
ブロメラインの作用は、非常に大量のパイナップルを食べない限り、子宮に影響を及ぼすほど強くないのです。
むしろ、パイナップルに含まれる豊富な栄養素は、妊婦さんや胎児の健康維持に役立ちます。
パイナップルの栄養素
特にビタミンCは、1日に必要な推奨量の約80%がパイナップル1個分で摂取できるほど。
ビタミンCは免疫力を高める働きがあるため、感染症予防に役立ちます。
また、パイナップルにはビタミンB6も多く含まれています。
ビタミンB6は、妊娠初期に多くの女性を悩ませるつわりの症状を和らげる効果があると言われています。
さらに、クエン酸や食物繊維も豊富に含まれており、疲労回復や便秘解消にも一役買ってくれます。
このように、パイナップルは妊婦さんにとって非常に魅力的な果物と言えるでしょう。
【結論】妊娠中も適量ならパイナップルを食べてOK
妊娠中のパイナップル摂取について解説してきましたが、結論からお伝えすると、適量を守れば安心して食べられる果物です。
パイナップルに含まれるビタミンや酵素は、妊婦さんの健康維持に役立ちます。
一方で、パイナップルにはブロメラインという酵素や糖分も多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
また、缶詰のパイナップルは、糖分の多いシロップ漬けになっていることが多いため、生のパイナップルを選ぶのがおすすめです。
妊娠中は体調の変化に敏感になる時期ですが、バランスの取れた食事を心がけることが何より大切です。
【Tips】妊娠中に好む食べ物で胎児の性別がわかるって本当?
甘い物や野菜を食べたくなったら女の子、しょっぱい物やお肉を食べたくなったら男の子というような話を聞いたことはないでしょうか。
妊娠中に特定の食べ物を好むことがあるのはホルモンの変化や栄養の必要性が影響していると考えられていますが、それが胎児の性別に結びつくというのは、昔からの言い伝えに過ぎません。
妊娠中の食べ物の嗜好と胎児の性別には直接的な関係はないと言われています。
安心して妊娠期間を楽しんでくださいね。
妊娠中にパイナップルを食べるメリット
妊娠中は体調管理が大切ですが、バランスの取れた食事も欠かせません。
そんな中で、パイナップルは妊婦さんにおすすめの果物の一つです。
ここでは、妊娠中にパイナップルを食べることで得られる嬉しいメリットを3つご紹介します。
パイナップルのもつ栄養素の力で、つわりの緩和や便秘解消、疲労回復などが期待できますよ。
つわりの軽減
妊娠初期に多くの女性を悩ませるつわり。
食欲不振や吐き気、嘔吐など、つらい症状に苦しむ妊婦さんも少なくありません。
そんな時におすすめなのが、パイナップルです。
パイナップルに含まれるビタミンB6には、つわりの症状を和らげる効果があると言われています。
ビタミンB6は、セロトニンの生成を助ける働きがあります。セロトニンは、気分を安定させるホルモンとして知られており、つわりによるストレスを和らげてくれるのです。
また、パイナップルの爽やかな酸味は、吐き気を抑える効果も期待できます。
つわりで食べられるものが限られている時期でも、パイナップルなら比較的食べやすいのではないでしょうか。
便秘の改善
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や運動不足などが原因で、便秘になりやすい時期です。
便秘は、腹部の張りや痛み、肌荒れなどを引き起こす原因にもなります。
そこで、便秘解消に役立つのがパイナップルなのです。
パイナップルには、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、腸の動きを活発にする働きがあります。
また、パイナップルに含まれるビタミンCは、腸内の老廃物を排出しやすくする効果も。
毎日の食事に上手に取り入れることで、快適な妊婦生活を送ることができますよ。
疲労回復
妊娠中は、胎児の成長をサポートするために、体に大きな負担がかかります。
そのため、日常的な疲労感を感じやすくなるのです。
特に妊娠後期になると、お腹の大きさから夜も眠りにくくなり、疲れが溜まりがちです。
そんな時に疲労回復に効果的なのが、パイナップルに含まれるクエン酸です。
クエン酸は、疲労物質である乳酸を分解し、エネルギーに変換する働きがあります。
また、クエン酸には、肝機能を高める効果もあると言われています。
妊娠中は、胎児の成長に必要な栄養素を肝臓で代謝する必要があるため、肝機能が低下しやすくなります。
パイナップルに含まれるクエン酸は、そんな妊婦さんの肝臓をサポートしてくれるのです。
さらに、パイナップルの豊富なビタミンCも、疲労回復に一役買ってくれます。
パイナップルのおすすめの食べ方
ここでは、妊婦さんにおすすめのパイナップルの食べ方をご紹介します。
ヨーグルトと組み合わせたり、スムージーにしたり、冷凍して食べたりと、バリエーション豊かに楽しめますよ。
ヨーグルトと合わせる
パイナップルとヨーグルトは相性抜群の組み合わせです。
パイナップルをカットしてヨーグルトにトッピングすることで、さっぱりとした甘酸っぱさが加わり、より一層おいしく食べられます。
また、パイナップルに含まれる酵素のブロメラインとヨーグルトのプロバイオティクスが相乗効果を発揮し、消化を助けてくれる働きも期待できるのです。
妊娠中は特に腸内環境が乱れがちになるので、腸内環境を整えるのに効果的なヨーグルトはぜひ摂取したい食品です。
パイナップルとヨーグルトを一緒に食べることで、腸内環境を整えつつ、美味しくヘルシーなデザートを楽しめるというわけです。
お好みでハチミツなどを加えて、自分好みの甘さに調整してみてくださいね。
スムージーで手軽に栄養摂取
パイナップルは、そのままカットして食べるのも美味しいですが、スムージーにするのもおすすめの食べ方です。
パイナップルをミキサーにかけてスムージーにすることで、パイナップルに含まれるビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を効率的に摂取することができます。
スムージーに加えるフルーツは、パイナップルだけでなく、バナナやりんご、キウイなどを組み合わせるのも良いでしょう。
野菜では、ほうれん草やケールなどの葉野菜を加えることで、さらに栄養価の高いスムージーになります。
葉野菜は独特の風味があるので、苦手な人はバナナを多めにしたり、ハチミツを加えたりと、自分好みの味に調整してみてください。
ぜひ、パイナップルスムージーを妊娠中の味方にしてみてくださいね。
冷凍してさっぱりと
暑い夏の日や、つわりでフルーツが食べたい時におすすめなのが、冷凍パイナップルです。
パイナップルを一口大にカットして冷凍庫で凍らせることで、シャーベットのようなひんやりデザートができあがります。
冷凍パイナップルは、そのまま食べても美味しいですが、ミキサーにかけてシャーベット状にしたり、ヨーグルトに混ぜ込んだりと、アレンジ方法は様々。
冷凍庫で保存できるので、常備しておくと便利ですよ。
冷たいものを食べ過ぎると、お腹を壊したり、体調を崩したりすることがあるので、食べる量や頻度には気を付けましょう。
冷凍パイナップルは、つわりで気分が悪い時や、暑い日の間食などに適量を楽しむのがおすすめです。
妊娠中の体調に合わせて、上手にパイナップルを取り入れてみてくださいね。
まとめ
パイナップルは妊娠中に食べても問題ありません。
特につわりの軽減や便秘の改善、疲労回復に効果的でしょう。
ただし、糖分が多いので食べ過ぎには注意が必要ですね。
おすすめの食べ方は、ヨーグルトと合わせたり、スムージーにしたり、冷凍して食べるなどです。
バラエティ豊かに楽しんでみてください。
今回ご紹介したパイナップルの他にも、妊娠中におすすめの食材や過ごし方など、当サイトではプレママ・ママさんに役立つ情報を発信しています。
ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。
\こちらもよく読まれています/