妊娠中、急に甘いものが食べたくなることもあるでしょう。
チョコケーキは、ストレス解消にもなって食物繊維も摂れる、一石二鳥のスイーツだと思いませんか?
でも、妊娠中のチョコケーキ選びには少し注意が必要なんです。カフェインや糖分の摂り過ぎには気をつけなければいけませんし、食べる量にも目安があります。
お腹の赤ちゃんのためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
チョコケーキを妊娠中に食べても大丈夫?メリットと注意点まとめ
妊娠中の食事は赤ちゃんの健康に直結するため、何を食べるべきか悩むママも多いですよね。
特に甘いものが食べたくなる妊娠中に、チョコケーキを食べても本当に大丈夫なのでしょうか?
ストレス解消になる
妊娠中は体の変化やホルモンバランスの乱れから、イライラしたりストレスを感じやすくなるもの。
チョコレートに含まれるトリプトファンには、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を促す働きがあることが分かっています。
セロトニンは心を落ち着かせ、幸福感をもたらす「幸せホルモン」とも呼ばれる物質。チョコレートを食べることで、ストレスから解放されてリラックスできるというわけです。
妊娠中のつわりや不安を和らげ、気分転換したい時におすすめですよ。
便秘改善に役立つ
妊娠中は子宮が大きくなることで腸が圧迫され、便秘になりやすい時期。
チョコレートに豊富に含まれるカカオポリフェノールには、便秘解消効果が期待できます。
腸内環境を整えて腸の動きを活発にする働きを持つカカオポリフェノールと、チョコレートに含まれる食物繊維の組み合わせはまさにスッキリしたいママにおすすめ。
便のかさを増やして排便を促してくれるとされていますよ。チョコケーキの生地に使われる小麦粉は不溶性食物繊維が豊富で、便通改善の効果が期待できます。
市販のチョコケーキなら、手軽に食物繊維が摂れるのも嬉しいポイントですね。
1日10gから20gのチョコレート摂取が便秘解消に最適だと言われています。
カフェインの摂取量に気をつける
チョコレートに含まれるカフェインは、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるのです。
胎盤を通過したカフェインは、赤ちゃんの心拍数を上昇させたり、成長を妨げたりするリスクが指摘されています。
また、カフェインの利尿作用でママの体内の水分や栄養素が失われるため要注意です。妊娠中のカフェイン摂取は1日200mg以下に抑えるよう推奨されています。
チョコレート30gに含まれるカフェインはおよそ20mg。カフェインの少ないミルクチョコは50g食べられる計算ですが、コーヒーや紅茶など他の飲食物からの摂取量も考慮しなくてはいけません。
市販のチョコケーキは1個あたりのカフェイン量も多めなので、1日1個までと決めておくと安心ですね。
糖分・カロリーの過剰摂取に注意
チョコケーキのもう一つの注意点は、砂糖と脂肪分の高さ。チョコレート生地にはバターや生クリームがふんだんに使われているので、どうしてもカロリーは高くなります。
また、甘さを出すために大量の砂糖が使われているものも多いんです。
妊娠中に糖分を摂りすぎると、体重増加や妊娠糖尿病のリスクが高まると言われています。
赤ちゃんの体重が大きくなり過ぎて難産になるケースもあるのだとか。だからこそ、日頃の食事では糖分控えめを心がけ、間食もヘルシーなものを選ぶことが賢明です。
自分で作る場合は、砂糖の量を減らしてみるのもおすすめですよ。
妊娠中のチョコケーキの適量と選び方のポイント
妊娠中は赤ちゃんに必要な栄養を十分に摂ることが何より大切ですが、ママ自身の心と体のケアも忘れてはいけません。
ストレス発散しつつ、適度に甘いものを楽しむことは妊娠生活を楽しく過ごすためにも欠かせません。
ここでは、妊娠中のチョコケーキの適量と上手な選び方のポイントをご紹介しましょう。
【適量の目安】 1日200kcal以内のおやつ
妊娠中、間食でのカロリー摂取は1日で200kcal前後に抑えるのがおすすめです。これは日本の厚生労働省が推奨する、妊婦の食事バランスガイドでも示されているもの。
標準的なチョコケーキ1個は300kcal前後あるため、一つ丸ごと食べてしまうとカロリー過多になってしまいます。
しかし、食べ方のコツさえ掴めばチョコケーキも罪悪感なく味わえるんです。
市販でも小さめサイズのものを選ぶ、半分に切って食べる、ティータイムのお供に少しずつ頂くなど上手に調整してみてください。
また、他のおやつと一緒に食べる場合は、組み合わせるお菓子を低カロリーなものにするなど工夫が必要です。1日のおやつ全体で200kcal以内に収まるよう意識しましょう。
個包装タイプを選べば量の調整も簡単
妊娠中のおやつ選びで一番のポイントは、量のコントロールがしやすいこと。できれば1個あたりの重量が軽く、カロリーが低めの商品を選ぶのが賢明です。
食べすぎ防止には、個包装タイプのチョコケーキがおすすめ!1個ずつ包装されているので、食べる量を調整しやすいのが魅力です。
小分けタイプなら持ち運びにも便利なので、少しずつ味わいたい時にぴったりです。
最近は、ファミリーサイズの大きなケーキも個包装された商品が増えています。自分に合ったものを探してみてくださいね。
カカオ分の低いものを選ぶ
チョコレートに含まれるカカオ成分は、妊娠中に注意すべき栄養素の一つ。
カカオ豆から作られるチョコレートには、カフェインやテオブロミンなどの物質が含まれており、赤ちゃんへの影響が懸念されています。
妊娠中にチョコケーキを選ぶ際は、カカオ分の低いミルクチョコタイプがおすすめです。
ミルクチョコはカカオ分が30%程度と、ビターチョコの50%以上に比べるとかなり低め。コクのある風味は残しつつ、カフェイン量を抑えられるのが嬉しいポイントです。
ただし、乳脂肪分や砂糖の量は多くなるので、やはり食べ過ぎには注意しなければなりません。カカオ分控えめのチョコケーキを、1日1個までと決めて楽しむのが賢明ですよ。
よくある質問と回答
妊娠中のチョコケーキの食べ方について、気になることはありませんか?
ここでは、妊娠中に気になるチョコケーキに関する質問をピックアップしました。疑問や不安を解消するヒントにぜひお役立てください。
Q. チョコケーキを食べると赤ちゃんの体重が増えるの?
チョコレートには砂糖や油脂分が多く含まれているため、とりすぎると母体の体重増加につながります。その結果、赤ちゃんの体重も増えやすくなるのです。
チョコケーキは美味しくて食べ過ぎてしまいがちですが、妊娠中は適量を心がけることが大切です。
医師や助産師さんと相談しながら、自分に合ったペースで適正体重を維持しましょう。
おやつは、1日で摂るカロリーを考慮して量を調整するのがポイントです。小分けにされた個包装のチョコケーキなら、食べる量をコントロールしやすいですよ。
Q. チョコケーキを食べると虫歯になりやすい?
チョコレートは、虫歯のもとになるとよく言われます。その理由は、チョコレートに含まれる砂糖分が口の中に残りやすく、虫歯菌のエサになってしまうから。
特に妊娠中は唾液の分泌量が減少するため、口内環境が悪化しやすい時期なのです。
だからといって「妊娠中は甘いものを完全に食べてはいけない!」というわけではありませんよ。
歯磨きやデンタルフロスで歯と歯の間に残ったチョコレートを取り除き、最後にぬるま湯でよくすすぎましょう。
定期的な歯科検診も忘れずに、自分の歯と赤ちゃんの歯を守るためにも口腔ケアを習慣づけてください。
Q. チョコケーキを食べると便秘が改善する?
チョコレートには便秘解消に役立つ成分が含まれているので、便秘がちな妊婦さんにとってはうれしい効果が期待できます。
カカオに含まれる食物繊維は、腸内環境を整えて、便のお通じを促進してくれます。
ただし、チョコケーキに使われているカカオの量はそれほど多くありません。
便秘対策の切り札は規則正しい生活習慣。適度な運動と十分な水分補給も心がけて、体の中から健康になっていきましょう。
お通じの悩みが続くようなら、我慢せずに医師に相談するのが賢明ですよ。
まとめ
今回は、妊娠中のチョコケーキの摂取についてお伝えしました。
適量を守れば、ストレス解消や便秘改善などのメリットが期待できるチョコケーキですが、カフェインや糖分の過剰摂取には十分注意しなければなりません。
妊娠中は赤ちゃんのことを第一に考えつつ、時には自分へのご褒美も大切にしていきましょう。
おやつ選びに迷ったら、ぜひ当サイトの他の記事も参考にしてみてください。
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