赤ちゃんの離乳食の時期になると、ママは色々な食材を試してみたくなりますよね。
中でも、いちじくは栄養価が高く、赤ちゃんの発育にもぴったりの果物です。
今回は、赤ちゃんにいちじくを与えるときの注意点や、おすすめの離乳食レシピをご紹介します。
赤ちゃんにいちじくを与える時期と注意点
離乳食の進み具合に合わせて、適切なタイミングでいちじくを取りいれる必要があります。
いちじくには赤ちゃんの健康に役立つ栄養素が豊富に含まれていますが、与え方には少し注意が必要です。
離乳食の中期以降から与えられる
一般的に、いちじくを赤ちゃんに与え始めるのに最適な時期は、離乳食の中期以降とされています。
具体的には、生後7~8ヶ月頃からスタートするのがおすすめです。
この頃になると、赤ちゃんの消化機能も発達してくるため、いちじくのような果物も比較的食べやすくなります。
また、いきなり大量に与えるのは避け、少量から始めて赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やしていくことが肝要です。
離乳食の進め方に不安がある場合は、かかりつけの小児科医や栄養士に相談してみるのも良いでしょう。
皮は取り除く
いちじくを赤ちゃんに与える際には、皮を取り除くことが大切です。いちじくの皮には、赤ちゃんの消化器官にはまだ負担となりうる食物繊維が多く含まれています。
熟したいちじくを選ぶこともポイント。熟していないいちじくは皮が固く、むきにくい可能性があります。
また、皮をむく際は、手を清潔に保つことも忘れずに。
衛生面に気を付けることが、赤ちゃんの食事では何より大切なのです。
いちじくの皮をむくひと手間をかけることで、赤ちゃんにとってより安全で食べやすいものになりますよ。
小さく切って、やわらかく調理する
赤ちゃんにいちじくを与える際は、小さく切ってからやわらかく調理することが大切です。
いちじくは果肉が柔らかいとはいえ、大きな塊のままだと赤ちゃんが上手く噛み砕けない可能性があります。
また、いちじくは生で与えるよりも、蒸したりペースト状にしたりと、やわらかく調理してから与えるのがおすすめです。
赤ちゃんの月齢に合わせて、徐々に固さを調整していくと良いでしょう。
離乳食初期の赤ちゃんには、スプーンですりつぶせるくらいのやわらかさが適しています。
中期に入ると、舌でつぶせるくらいの固さから始め、徐々に歯茎で潰せるくらいのものへと移行していきます。
後期になれば、歯茎で噛み切れるくらいの固さまで挑戦できるでしょう。
調理の際は、いちじくに含まれるつぶつぶにも気を付けてください。あの種の様に見えるつぶつぶは実は花の集まり。
花とはいえ、赤ちゃんにとっては固いため取り除いてからペーストにするなどの一手間をかけると安心です。
いちじくに含まれる栄養素と赤ちゃんへの効果
いちじくは、赤ちゃんの健やかな発育に欠かせない栄養素がぎっしりと詰まった果物です。
ここでは、いちじくに含まれる主要な栄養素と、それらが赤ちゃんの体に与える嬉しい効果について詳しく解説します。
食物繊維が豊富
いちじくには、水溶性食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは、赤ちゃんの便秘解消に効果的な栄養素として知られています。
いちじくに含まれるペクチンが腸内で水分を吸収し、便の量を増やすことで、スムーズな排便を促してくれるのです。
また、ペクチンは善玉菌のエサにもなるため、腸内環境を整える効果も期待できます。
赤ちゃんの腸内環境が整うと、免疫力のアップにもつながります。便秘がちな赤ちゃんの離乳食に、いちじくを取り入れてみるのもおすすめです。
ただし、食物繊維の摂りすぎは下痢の原因にもなるため、与える量には注意が必要です。
1回の食事で与えるいちじくの量は、大さじ1杯程度を目安に。様子を見ながら、徐々に量を調整していくことが大切です。
いちじくに含まれる食物繊維は、赤ちゃんのお腹の調子を整える頼もしい味方。
バランスを考えながら上手に取り入れていきたいものです。
ミネラルが豊富
いちじくには、赤ちゃんの健康な発育に欠かせないミネラルも豊富に含まれています。
なかでも注目したいのが、カリウムとカルシウム、そしてマグネシウムの3種類です。
カリウムは、体内の余分な塩分を排出し、血圧を正常に保つ働きがあります。また、筋肉や神経の働きを正常に保つ役割も担っています。
カルシウムは、言うまでもなく丈夫な骨や歯を作るために欠かせないミネラル。いちじくに含まれるカルシウムは、吸収率が高いのが特徴です。
マグネシウムは、神経や筋肉の正常な働きをサポートし、カルシウムの吸収を助ける役割があります。いちじくに含まれるカリウムは、100gあたり約230mg。これは、同量のバナナの約2倍に相当する量なんです。
これらのミネラルが協力して働くことで、赤ちゃんの健やかな成長を支えてくれます。
ミネラル補給にも、いちじくは最適な食材といえるでしょう。
ビタミンも豊富
いちじくには、赤ちゃんの健康を支える様々なビタミンも含まれています。
なかでも豊富なのが、ビタミンAとビタミンC、そしてビタミンEの3種類です。
ビタミンAは、目の健康を維持し、皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きがあります。また、免疫機能を高める効果も期待できる重要なビタミンです。
ビタミンCは、抗酸化作用が高く、体内の細胞を酸化から守る働きがあります。また、免疫力を高めたり、鉄分の吸収を助けたりする効果も。
ビタミンEも抗酸化作用が高く、体内の細胞を酸化から守ります。さらに、血行を促進する効果も期待できます。
これらのビタミンが協力して働くことで、赤ちゃんの免疫力アップと健康維持を強力にサポートしてくれるのです。
いちじくに含まれるビタミンCの量は、レモンの約2倍。ビタミンAも、ほうれん草の約3倍も含まれているのだとか。
離乳食にいちじくを取り入れることは、赤ちゃんに不足しがちなビタミンを補う良い方法といえるでしょう。
ビタミンの豊富ないちじくで、赤ちゃんの健やかな発育を内側から支えていきたいものです。
いちじくを使った離乳食レシピ
離乳食の中期以降からいちじくを取り入れると、赤ちゃんの健康的な発育に役立つ栄養素がたっぷり摂れます。
食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富なので、便秘解消や免疫力アップにも期待できますよ。
いちじくとヨーグルトのスムージー
いちじくとプレーンヨーグルトを合わせたスムージーは、食物繊維とカルシウムがたっぷり摂れる栄養満点の一品です。
まず、いちじくの皮をむいて種を取り除き、小さく切ります。それを耐熱容器に入れ、電子レンジで柔らかくなるまで加熱します。冷めたら、ミキサーに移し、プレーンヨーグルトを加えて滑らかになるまで攪拌します。
赤ちゃんの食べやすい硬さに調整したら、できあがりです。
いちじくの甘みとヨーグルトのまろやかな味わいが絶妙にマッチし、赤ちゃんも喜んで食べてくれるでしょう。
いちじくとさつまいものペースト
ビタミンやミネラルがたっぷり詰まったいちじくとさつまいものペーストは、赤ちゃんの健康的な発育をサポートします。
まず、さつまいもは皮をむいて一口大に切り、耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで柔らかくなるまで加熱します。
一方、いちじくも皮をむいて種を取り除き、小さく切ってから同様に加熱します。
両方が柔らかくなったら、マッシャーでよくつぶし、さらにミキサーにかけて滑らかなペースト状にします。
赤ちゃんの食べやすい硬さに調整したら完成です。
自然の甘みたっぷりで、赤ちゃんも大満足間違いなしですよ。
いちじくとバナナのヨーグルト和え
いちじくとバナナをヨーグルトで和えた簡単デザートもおすすめ。赤ちゃんのおやつにぴったりの一品です。
まず、バナナは皮をむいて一口大の輪切りにします。いちじくも皮をむいて種を取り除き、同様に小さく切ります。
耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで柔らかくなるまで加熱します。冷めたら、食べやすい大きさにつぶし、カットしたバナナと一緒にボウルに移します。
そこへプレーンヨーグルトを加えて、全体を優しく混ぜ合わせたら完成です。
いちじくとバナナの甘みに、ヨーグルトのコクが加わって贅沢な味わい。
赤ちゃんのおやつタイムが楽しくなりますよ。
よくある質問と回答
赤ちゃんにいちじくを与える際には、アレルギーや食べ過ぎによる下痢など、ママが不安に思うこともあるかもしれません。
ここでは、よくある質問をQ&A形式でまとめてみました。
Q. 生のいちじくを与えても大丈夫?
いちじくの皮は固くて食べにくいうえ、種も硬いのでのどに詰まるリスクがあります。
必ず皮をむいて種を取り除き、さらに柔らかく調理してから与えるようにしましょう。
蒸したりペースト状にするのがおすすめです。
赤ちゃんが食べやすく、安全に食べられる形に加工することが大切ですよ。
生のいちじくは、成長に合わせてもう少し先にとっておくのがいいでしょう。
Q. いちじくを食べさせ過ぎても問題ない?
いちじくに含まれる食物繊維は、赤ちゃんの便秘解消に役立つ一方で、食べ過ぎには注意が必要です。
食物繊維の摂りすぎは、かえって下痢を引き起こす可能性があるからです。
特に初めて与える際は、少量から始めて赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やしていくことが大切。
1回の食事で10g程度を目安に、離乳食の中に取り入れていくのがおすすめです。
赤ちゃんの体調変化にも気を配りながら、バランスの取れた食事を心がけましょう。
Q. いちじくアレルギーの心配は?
いちじくでアレルギー反応を起こすことは稀ですが、完全に心配ないとは言い切れません。
特に食物アレルギーの家族歴がある場合は注意が必要です。
心配な場合は、病院でアレルギーテストをお願いするのも一つの手です。
最初は少量から、大丈夫そうなら食べさせる量を少しずつ増やしていきます。
その際は、常に赤ちゃんの体調変化を見守ることが何より大切。
まとめ
離乳食の中期以降から赤ちゃんにいちじくを与えることができるでしょう。
皮をむいて種を取り除き、小さく切ったりペースト状にして与えることが大切ですね。
当サイトでは他にも赤ちゃんの離乳食に関する記事が多数ありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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