冬の柑橘といえばいよかん。甘酸っぱい味わいが大人にも人気ですが、赤ちゃんはいつからいよかんを食べられるのでしょうか?
離乳食初期から少しずつ始められるんです。ただし、与え方や時期によって注意点もあります。このページでは離乳食の段階に合わせた、いよかんの与え方や気をつけるポイントを詳しく解説します。
いよかんを与えられる時期はいつから?
離乳食を進める中で、いつからいよかんを取り入れられるのか気になりますよね。果汁と果肉では与えられる時期が異なります。赤ちゃんの成長に合わせて、適切なタイミングで美味しいいよかんを楽しんでもらいましょう。
離乳食初期からスタートできる
生後5~6ヶ月の離乳食初期から、いよかんを果汁として与え始めることができます。最初は酸味が強いと赤ちゃんが驚いてしまうこともあるので、加熱して酸味を抑えるのがポイントです。
いよかんを絞った果汁を小さな鍋で軽く温め、同量のお湯で薄めると飲みやすくなります。最初はスプーン1杯程度の極少量から始めて、赤ちゃんの反応を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。
いよかんの果汁にはビタミンCが豊富に含まれているため、赤ちゃんの健康維持にも役立ちます。
果肉はいつから食べられる?
いよかんの果肉は生後11ヶ月~1歳頃の離乳食後期から与えることができます。この時期になると赤ちゃんは舌で食べ物をつぶしたり、歯茎で噛んだりする動きが上手になってきています。果肉を与える際は、薄皮と中の房の袋をしっかりむいて完全に実だけの状態にし、一口サイズに小さくカットして与えましょう。
いよかんの果肉にはビタミンCだけでなく食物繊維も含まれているため、赤ちゃんの便秘解消にも役立ちます。ただし、果物の酸味に慣れていない赤ちゃんもいるので、最初は少量から様子を見ながら与えるのが大切です。
薄皮はいつから大丈夫?
いよかんの薄皮は1歳を過ぎてよく噛めるようになってから与えることができます。薄皮には食物繊維が豊富に含まれていますが、赤ちゃんによっては消化不良を引き起こす可能性もあります。特に離乳食が始まったばかりの赤ちゃんは消化器官がまだ未熟なので、薄皮を与える際は慎重に進めましょう。
薄皮を与え始める時は、まず小さな一片だけを試してみて、消化の様子を見ます。お腹の調子が変わらなければ、少しずつ量を増やしていくとよいでしょう。もし下痢や便秘などの症状が見られたら、薄皮なしの果肉だけにしばらく戻すことをおすすめします。
赤ちゃんへのいよかんの与え方まとめ
離乳食の各段階に合わせて、いよかんの適切な与え方は変わってきます。赤ちゃんの成長に合わせた与え方を知っておくと安心です。それぞれの時期に合った調理法や量を守って、赤ちゃんにいよかんの美味しさを伝えていきましょう。
離乳食初期(5~6ヶ月)
離乳食初期はいよかんの果汁を加熱して同量の湯で薄め、スプーン1杯からスタートします。最初は「あれ?何だろう?」というような表情を見せるかもしれませんが、徐々に慣れてくると嬉しそうに飲んでくれるようになります。慣れてきたら少しずつ量を増やしていきましょう。
この時期は赤ちゃんの味覚が発達し始める大切な時期です。加熱することで酸味を和らげることができますが、あまり甘くしすぎないよう注意しましょう。自然な酸味を少しずつ経験させることで、将来的な偏食予防にもつながります。
離乳食中期(7~8ヶ月)
中期では赤ちゃんが舌で食べ物をつぶす動きを覚え始めるため、柔らかく加工した食材が離乳食の中心となります。いよかんは薄皮をむいて果肉を細かく刻み、1日20グラム程度を目安に与えましょう。
この時期の赤ちゃんは新しい味や食感に興味を示し始めます。いよかんの甘酸っぱさに最初は驚くかもしれませんが、少しずつ慣れていくことで味覚の幅が広がります。食べやすい大きさにして様子を見ながら量を調整していきましょう。
むせることもあるので、赤ちゃんの食べる様子をしっかり見守りながら与えることが大切です。もし食べにくそうであれば、もう少し細かく刻んだり、裏ごししたりして調整してみましょう。
離乳食後期(9~11ヶ月)
この時期には赤ちゃんの消化機能が発達し、酸味や苦味にも少しずつ慣れてきます。いよかんの果肉を小さな一口サイズに切って与えることができるようになりますが、薄皮はまだ取り除いておきましょう。
離乳食後期の赤ちゃんは自分で食べたいという気持ちが芽生えてきます。いよかんの果肉は手でつかみやすく、自分で食べる練習にもぴったりです。ただし、いよかんを食べさせ過ぎると赤ちゃんの下痢の原因となるため注意が必要です。
いよかんを与える際の注意点
いよかんは栄養価が高く赤ちゃんの成長に役立つ食材ですが、与える際にはいくつかの注意点があります。安全に美味しくいよかんを食べてもらうために、以下のポイントに気をつけましょう。
アレルギーに気をつける
いよかんを初めて与える際は少量から開始し、アレルギー反応が出ないか様子を見ることが大切です。特に初めての食材は、万が一のことを考えて医療機関を受診できる平日の午前中に与えることをおすすめします。
いよかんのアレルギー症状としては、口の周りの発疹、じんましん、かゆみ、まれに呼吸困難などが現れることがあります。症状が見られた場合はすぐに医師に相談しましょう。
消化不良や下痢に注意する
いよかんには食物繊維が豊富に含まれていますが、食べ過ぎると消化不良や下痢の原因になることがあります。特に赤ちゃんの胃腸はまだ未熟なので、最初はスプーン1杯からスタートし、様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。
下痢の症状が見られた場合は、いったんいよかんの摂取を中止し、赤ちゃんの様子を見ます。特に下痢の時は脱水にならないように適度に水分を与えることも大切です。症状が続く場合や悪化する場合は、早めに小児科を受診しましょう。
赤ちゃんの便の色や形状が変わることもありますが、機嫌や食欲に変化がなければ心配ないことがほとんどです。ただし、いつもと違う様子があれば無理せず医師に相談してください。
薄皮や種をしっかり取り除く
いよかんの薄皮や筋は誤嚥の原因となるため、離乳食初期から後期くらいまでは必ず除去しましょう。実は赤ちゃんの一口サイズにし、丸飲みしないよう注意して与えることが大切です。
赤ちゃんがいよかんを食べる時は、必ずそばについて見守りましょう。むせたり、咳き込んだりしていないか注意深く観察することで、安全に食べる習慣を身につけることができます。いよかんの種も必ず取り除くようにしましょう。
まとめ
いよかんは栄養豊富で赤ちゃんの成長をサポートする素晴らしい食材です。離乳食初期の5~6ヶ月頃から果汁としてスタートし、徐々に果肉へと進めていくことができます。与える際はアレルギーや消化不良に注意しながら、赤ちゃんの様子を見て進めていくことが大切です。
いよかんの酸味は赤ちゃんの味覚を育み、ビタミンCは免疫力を高めるのに役立ちます。また、果物を食べる習慣をつけることで、将来的な食の好みにも良い影響を与えるでしょう。
最初は少量から始めて、徐々に量や形状を変えていくことで、安全にいよかんの栄養を取り入れることができます。離乳食は赤ちゃんと一緒に楽しむ大切な時間です。いよかんの甘酸っぱさを通じて、食べる喜びを感じてもらえるとよいですね。
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