妊娠中の食事制限は、赤ちゃんの健康を守るためにとても大切ですよね。
特に和菓子は、原材料やカロリーが気になるところ。
今回は人気の和菓子「練り切り」について、安心して食べられるポイントを徹底調査しました!
練り切りの原材料や栄養面でのメリット、選び方のコツなどを詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠中の練り切り摂取の基本
妊娠中は、食べるものに気を遣う時期です。
特に和菓子は食べても大丈夫なのか、と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は妊娠中の練り切り摂取について、原材料や栄養面から詳しく解説していきます。
練り切りの原材料
練り切りは、その名の通り「練る」と「切る」という工程を経て作られる繊細な和菓子です。
主な原材料は白あん、上新粉、砂糖の3つ。
白あんは白いんげん豆を煮て潰したもので、上新粉は餅米を挽いた粉、砂糖は言わずもがな甘味づけに使われます。
これらの材料はすべて天然由来なので、基本的には妊娠中でも安心して食べられます。
色鮮やかな練り切りは、着色料を使っているものがほとんど。
合成着色料は妊娠中は避けたほうが無難でしょう。
かわいらしい色合いに惹かれてつい手が伸びてしまいますが、天然由来の食用色素が使われているものを選ぶようにしましょう。
最近は野菜や果物から抽出した天然色素を使った練り切りも増えてきているので、原材料表示をしっかりチェックすることをおすすめします。
あんこは栄養たっぷり
練り切りの主役とも言えるあんこは、実は栄養価が高い食材なのをご存知ですか?
小豆に含まれる葉酸は、妊娠初期の胎児の健やかな発育に欠かせない栄養素。
また、ビタミンB1やB2、食物繊維、カルシウム、鉄分なども豊富に含まれており、妊娠中に不足しがちな栄養素を補ってくれる頼もしい存在なのです。
とはいえ、あんこは糖分も多いのが玉に瑕。
カロリーが高いので、食べ過ぎには十分注意が必要です。
1日の間食は200キロカロリー程度までに抑えるのが望ましいとされていますから、練り切りを食べる時は小ぶりなものを選んだり、他の間食と組み合わせて調整したりするのがおすすめ。
また妊娠糖尿病のリスクがある人は、医師に相談しながら控えめにするなど、体調に合わせた摂取を心がけましょう。
【結論】妊娠中も練り切りは食べてOK!
むしろ適度に食べることで、葉酸やビタミンB群などの大切な栄養素が摂れるメリットも。
ただし、市販品を選ぶ際は原材料表示をよく確認し、合成着色料の使用がなるべく少ないものを選ぶのがポイントです。
また、できれば衛生管理の行き届いた店で、できたてのものを購入するのが安心。
長期保存は避け、賞味期限内にすぐ食べきるようにしましょう。
手作りする際も、新鮮な材料を使い清潔な環境で調理することが大切。
カビの生えたあんこや、賞味期限の切れた材料は使用しないことです。
練り切りのおいしさと栄養を上手に活かして、妊娠生活に彩りを添えてみてはいかがでしょうか。
上品な甘さに癒されながら、元気な赤ちゃんを迎える日を心待ちにしている…そんなひとときを過ごせたら素敵ですね。
妊婦におすすめの練り切りの選び方と楽しみ方
せっかく練り切りを食べるなら、おいしく食べたいですよね。
でも妊娠中は、味覚が変化して今まで好きだったものが急に受け付けなくなったり、逆に甘いものが異常に食べたくなったりもします。
そんな時期だからこそ、選び方にもひと工夫必要です。
ここからは、妊婦さんにおすすめの練り切りの選び方と、上手な楽しみ方をお伝えします。
素材にこだわって選ぶ
まず練り切り選びで大切なのが、原材料へのこだわりです。
できれば国産のあんこや上新粉を使ったものを選びましょう。
特に小豆は、産地によって味や食感が大きく変わる繊細な食材。
北海道産のしっとり濃厚なつぶあんから、丹波産のふっくらとした風味豊かなこしあんまで、それぞれの特徴を持っています。
素材の味を引き立てるには、砂糖も吟味したいところ。
上白糖や三温糖など、品質の良いものを使っている和菓子店を探してみてはいかがでしょうか。
香料や保存料なども不要なものは避け、シンプルな材料で作られた練り切りを選ぶのがおすすめです。
値段は少し高くなるかもしれませんが、安心・安全でおいしい練り切りを食べるなら、素材選びから妥協しないことが何より大切。
自分や赤ちゃんの体に取り入れるものだと思うと、多少の出費も惜しくないはずです。
季節の上生菓子を楽しむ
練り切りの魅力は、四季折々の美しい表情を楽しめるところ。
中でもおすすめなのが、旬の食材を使った季節限定の上生菓子です。
桜の花びらを散らした春の練り切りや、栗を使った秋の練り切りなど、その時期ならではの味覚を満喫できます。
見た目の愛らしさも格別。
可憐な花々や木の実をかたどった繊細な意匠は、眺めているだけで心が華やぐよう。
目で見て、舌で味わって、体の中からキレイになれる。
贅沢この上ない楽しみ方ですね。
カフェインの少ない飲み物と一緒に楽しむ
せっかくの練り切りタイムを満喫するには、飲み物との相性も外せません。
一般的に、妊婦が1日に摂ってよいカフェインの目安量は200mgまでとされています。
200mgのカフェインは、インスタントコーヒーなら2杯分。
紅茶やウーロン茶、緑茶、コーラなどにも含まれており、知らないうちに過剰摂取になっている可能性も。
練り切りと一緒に飲むなら、ほうじ茶や玄米茶がおすすめです。
カフェイン含有量が紅茶の約1/4、コーヒーの約1/6と少なめなのが特徴。
程よい香ばしさが、練り切りの甘さを引き立ててくれます。
くず湯など、ノンカフェインの和風ドリンクもぴったりです。
仕事や家事で疲れがたまると、合間にコーヒーを飲みたくなるもの。
でもその分、カフェインレス飲料に切り替えるよう意識しましょう。
胎児への影響が心配なカフェインは、上手にコントロールすることが大切なのです。
練り切りは冷蔵庫で保存する
おいしい練り切りを味わうために、もうひとつ忘れてはいけないのが保存方法です。
一般的に、練り切りは日持ちのしないデリケートなお菓子。
購入したら、できるだけ早めに食べきるのが鉄則です。
和菓子店で買ったものなら、ラップやペーパーに包まれているはず。
そのまま冷蔵庫に入れれば2~3日は持ちますが、風味が落ちるのも早いので、なるべくすぐに召し上がるのがおすすめ。
常温だと傷みやすいので要注意。
自宅で作る場合も、できあがったらすぐに冷蔵庫へ。
ラップやタッパーなどの密閉容器に入れて、ほかの食材の匂いがつかないように保存しましょう。
あんこが硬くなったら、電子レンジで数秒チンすると、ふっくら食感が戻りますよ。
妊婦が練り切りを食べるメリット
妊娠中は食べ物の制限が多く、ストレスを感じることも。
そんな中で、練り切りは妊婦さんに嬉しい効果をもたらしてくれる和菓子なんです。
上品な甘さに癒されながら、妊娠中に不足しがちな栄養素も補給できちゃう優れもの。
ここでは、妊婦さんが練り切りを食べるメリットを詳しく見ていきましょう。
気分転換やリラックスになる
妊娠中は、ホルモンバランスの変化により、イライラしたり憂鬱な気分になったりと、精神的に不安定になりがち。
そんな時、上品な甘さの練り切りを口に運べば、ほっと一息つける至福のひとときを味わえます。
練り切りの美しい色合いや繊細な文様を眺めているだけで、心が穏やかになり癒されていくのを感じられるはず。
適度な甘味は脳内でセロトニンの分泌を促進し、リラックス効果をもたらしてくれるんです。
また、職場や家事・育児で疲れた時、練り切りでちょっとした甘い時間を作ることで、気分転換にもなります。
夫婦で一緒に練り切りを食べれば、会話も弾んでコミュニケーションも円滑に。
貧血予防が期待できる
妊娠中は、胎児に栄養を取られるため、鉄分が不足しがちで貧血になりやすいと言われています。
実際、妊婦の約2割が貧血に悩まされているというデータもあるほど。
そこで頼りになるのが、練り切りの材料である小豆に豊富に含まれる鉄分です。
妊娠中は1日あたり約20mgの鉄分が必要とされていますが、小豆を使った練り切りを上手に取り入れることで、不足しがちな鉄分を美味しく補給できるでしょう。
1日1~2個を目安に、適度に楽しむのがおすすめです。
バランスの取れた食事と合わせて、貧血知らずの妊娠生活を送りたいものですね。
食物繊維豊富でお腹にも良い
便秘に悩まされるのも、妊婦に多い症状の1つ。
お腹の赤ちゃんが大きくなると、腸が圧迫されて便秘になりやすくなるんです。
便秘の改善には食物繊維の摂取が良いとされていますが、練り切りにはその食物繊維が豊富に含まれているんですよ。
小豆は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含むスーパーフード。
水溶性食物繊維は便を柔らかくし、不溶性食物繊維は便のカサを増やす働きがあります。
この2種類の食物繊維を同時に摂ることで、スムーズに便が排出されやすくなるんですね。
さらに、小豆のゼリー状の食感は、腸の蠕動運動を促す効果も。
便秘解消に役立ちそうです。
便秘と下痢を繰り返さないように、適量を心がけることが大切。
おやつとして1日1~2個を目安に、腸内環境を整える練り切りを上手に活用したいですね。
まとめ
このように、妊娠中でも練り切りは適量であれば安心して食べられる和菓子。
素材にこだわり、季節を感じられる上生菓子を選ぶことで、栄養面でも気分転換の面でもメリットがあります。
練り切りを上手に取り入れることで、妊娠中の食生活がより豊かなものになりますよ。
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