この記事では、妊娠中の焼き芋摂取について詳しく解説していきます。
適量の目安やおすすめの食べ方、よくある質問にもお答えしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠中の焼き芋摂取は赤ちゃんに影響する?メリットとデメリットまとめ
妊娠中は、胎児の成長と発達のためにバランスの取れた食事が大切だと言われています。
焼き芋を食べることで得られるメリットとデメリットについて、栄養素など詳しい情報を確認していきましょう。
葉酸は赤ちゃんの正常な発育をサポートしてくれる
お腹の中の赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐためにも、妊娠中は葉酸の摂取が必要です。
焼き芋には、葉酸が豊富に含まれていますよ。
妊娠初期の葉酸摂取は、胎児の発育に重要な役割を果たします。焼き芋を食べることで、手軽に葉酸を補給できるのは嬉しいポイントですね。
なお、1日の推奨量を満たすためには、他の食品からも積極的に葉酸を摂取する必要があります。
緑黄色野菜やレバー、豆類なども葉酸が豊富に含まれているので、焼き芋と合わせて食べるのがおすすめです。
鉄分が豊富で妊婦貧血を予防
焼き芋100gあたりに含まれる鉄分量は、約0.5mgです。
妊娠中は、胎児に酸素や栄養を供給するために血液量が増加します。鉄欠乏性貧血の症状として倦怠感や息切れ、動悸などの症状が現れ、つらい思いをする方も多くいます。
焼き芋に含まれる鉄分は、妊婦貧血の予防に役立つんです。
焼き芋だけで必要な量をすべて補うことは難しいので、他の食品からも積極的に摂取しましょう。食事では、レバーや赤身の肉、魚介類、大豆製品などを取り入れるのがおすすめです。
鉄分は、ビタミンCを一緒に摂取すると吸収率がアップしますよ。
妊娠中は定期的に血液検査を受けて、鉄分の状態をチェックすることも大切ですね。
【注意】カロリーと糖質が高めで太りやすい
焼き芋は、ホクホクとした食感と甘みが魅力的ですが、カロリーと糖質が高めです。
妊娠中は、胎児の成長に必要なエネルギーを蓄えるために一定の体重増加が必要と言われています。
しかし、過剰な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、難産のリスクを高めてしまう可能性があるため要注意。
焼き芋を食べすぎると、体重増加の原因になってしまうかもしれません。
また、焼き芋に含まれる糖質は血糖値をぐんと上昇させます。妊娠糖尿病の予防のためにも、焼き芋の食べ過ぎには注意しましょう。
間食でのカロリー摂取は、1日200kcal程度に抑えるのが理想的です。おやつとして焼き芋を食べる場合は、1日のカロリー摂取量を考慮して適量を心がけてください。
妊娠中の焼き芋の適量と安全な食べ方
妊娠中は、胎児の成長と発達のためにバランスの取れた食事が大切です。
焼き芋は、ホクホクとした食感と甘みが魅力的ですが、カロリーと糖質が高めなので、食べ過ぎには注意が必要です。
では、妊娠中の焼き芋の適量と、安全においしく食べるコツについて見ていきましょう。
1本の目安量は200g前後
妊娠中の焼き芋の適量は、1本あたり200g前後が目安です。
妊娠中は、1日の摂取カロリーのコントロールが大切です。間食の目安は1日200kcal程度なので、焼き芋を食べる場合は、他の間食を控えめにすると良いでしょう。
また、焼き芋は食物繊維が豊富なので、食べ過ぎると胃腸の負担になることも。
特に妊娠後期は、胃が圧迫されて食べにくくなることもあるので、少量ずつ食べるのがおすすめです。
皮ごと食べるのがおすすめ
焼き芋は、皮ごと食べるのがおすすめです。
焼き芋の皮の近くには、ヤラピンという食物繊維が多く含まれています。ヤラピンには便通を良くする働きがあり、妊娠中の便秘解消に役立ちます。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や胎児による腸の圧迫などで便秘になりやすい時期です。ヤラピンは便秘解消に効果的な食物繊維なので、積極的に摂取したいですね。
また、焼き芋の皮にはポリフェノールなどの抗酸化物質も豊富です。抗酸化物質は体内の活性酸素を除去してくれると言われています。
市販品は加熱前にしっかり洗浄されているため、安心して皮まで食べられるでしょう。
冷やして食べるのも効果的
焼き芋は、温かいままでも美味しいですが、冷やして食べるのもおすすめです。
焼き芋を冷やすと、でんぷんの一部が難消化性のレジスタントスターチに変化します。妊娠中は血糖値が上昇しやすい時期ですが、レジスタントスターチなら血糖値の急激な上昇を防ぐことができるのです。
また、レジスタントスターチは善玉菌の餌となり、腸内環境を整える働きもあります。妊娠中は腸内環境が乱れやすいので、レジスタントスターチの摂取は大切ですね。
冷やし芋は、そのままでも美味しいですが、ヨーグルトやチーズと組み合わせるのもおすすめです。タンパク質や脂質と一緒に食べると、血糖値の上昇がより穏やかになると言われています。
ひんやりしていて甘みがある冷やし芋は、暑い日の間食にぴったりです。
妊娠中の焼き芋に含まれる他の栄養素
焼き芋には、妊娠中に必要な栄養素がバランス良く含まれています。
葉酸や鉄分以外にも、ビタミンCやカリウムなど、妊婦さんの健康維持に役立つ成分が豊富に含まれているのが特徴です。
ここでは、焼き芋に含まれる注目の栄養素について詳しく解説していきましょう。
ビタミンCが豊富で美肌効果
焼き芋には、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける働きがあるため、お肌の健康維持に欠かせない栄養素として知られています。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって肌トラブルが起こりやすくなり、ニキビや色素沈着、くすみなどに悩むママさんも多いのではないでしょうか。
焼き芋に含まれるビタミンCを積極的に摂取することで、肌の新陳代謝を促進し、ツヤのあるハリ肌を保つのに役立ちます。
カリウムが多く含まれ、むくみ予防に
焼き芋には、カリウムも豊富に含まれています。
カリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれて、むくみ予防に効果的もある栄養素です。
妊娠中は、体液量が増加することでむくみが起こりやすくなります。特に、足のむくみに悩むことも多いのではないでしょうか。
焼き芋100gには、なんと540mgものカリウムが含まれています。
カリウムを多く含む食品を積極的に摂取することで、体内の余分な水分を排出し、むくみを予防することができます。
ビタミンB群が豊富で貧血予防に役立つ
焼き芋には、ビタミンB6や葉酸などのビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群は、赤血球の生成を助ける働きがあるため、貧血予防に効果的な栄養素として知られています。
妊娠中は、赤ちゃんに栄養を与えるために多くの血液が必要で、鉄欠乏性貧血にもなりやすい時期です。
ビタミンB6は、赤血球の生成に必要な栄養素と言われています。
よくある質問と回答
妊娠中の焼き芋摂取について、寄せられるよくある質問と回答をまとめました。
焼き芋を安心して食べるためのポイントが分かるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q. 焼き芋は妊娠糖尿病のリスクがありますか?
焼き芋は、糖質が高い食品として知られています。妊娠中は血糖値が上昇しやすくなるため、過剰摂取には注意が必要です。
妊娠糖尿病は、赤ちゃんの成長に影響を与える可能性があるため、早めの予防が大切。
ただし、焼き芋を適量で食べる分には問題ありません。1日の摂取カロリーや糖質量を考えて、適量を心がけましょう。
また、焼き芋を冷やして食べると、でんぷんがレジスタントスターチに変化し、血糖値の上昇を抑える効果があるとされています。
Q. 焼き芋に含まれるヤラピンは赤ちゃんに影響しませんか?
焼き芋に含まれる水溶性の食物繊維であるヤラピンは、便秘解消に役立つ成分として知られています。
赤ちゃんへの影響は心配しなくて大丈夫!むしろ、妊娠中の便秘解消に役立つと言えるでしょう。
ヤラピンは、腸内環境を整えるために必要な善玉菌のエサになります。また、腸の蠕動運動を促進することで、便秘の改善に効果があるとされています。
赤ちゃんに悪影響を与える心配はないので、ママさんも安心して焼き芋を食べてくださいね。
Q. 焼き芋は毎日食べても大丈夫ですか?
焼き芋は栄養価の高い食品ですが、毎日の過剰摂取は避けた方が良いでしょう。
焼き芋はカロリーや糖質が高めなので、食べ過ぎると体重増加や血糖値の上昇につながる可能性があります。
妊娠中は、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。焼き芋だけに偏るのではなく、他の食品とうまく組み合わせながら適量を心がけましょう。
焼き芋は、温めても冷やしても美味しく食べられる食品なので、色々なアレンジを楽しんでみてください。
まとめ
焼き芋は葉酸や鉄分、ビタミンなどの豊富な栄養素を含んでおり、妊娠中の女性の健康維持に役立ちます。
一方で高カロリー・高糖質でもあるため、過剰摂取には注意しましょう。
妊娠中は、バランスの取れた食生活を心がけ、焼き芋を上手に取り入れていくことが大切です。
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