妊娠中の食事は、ママはもちろん、赤ちゃんの健康のためもに大切です。
でも、好きな食べ物を我慢するのはつらいもの。
鯛が大好きなプレママも多いのではないでしょうか。
ただし、アニサキスには要注意。
この記事では、妊娠中に鯛を安心して食べるための情報をまとめました。
おすすめの食べ方も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠中に鯛を食べていい?押さえておきたい情報まとめ
妊婦のうちは、自分だけでなく胎児のためにも栄養バランスの整った食事を心がける必要があります。
鯛は低脂肪で高タンパク質な魚ですが、妊娠中に食べても大丈夫なのでしょうか。
ここでは、妊娠中の鯛の摂取に関する注意点や、鯛に含まれる栄養素、おすすめの食べ方などを詳しく解説します。
鯛に含まれる栄養素
また、ビタミンB群やビタミンD、ミネラル(特にセレン)も豊富に含まれており、妊娠中の健康維持や胎児の発育に重要な役割を果たします。
例えば、ビタミンB群は、エネルギー代謝や神経系の正常な機能に関与しています。
特にビタミンB9(葉酸)は、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすことが知られています。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨の健康を維持するのに重要です。
妊娠中は母体のカルシウム需要が高まるため、ビタミンDの摂取が大切になります。
セレンは、強力な抗酸化作用を持つミネラルで、細胞の損傷を防ぎ、免疫機能を高める働きがあります。
妊娠中は免疫力が低下しがちなので、セレンを十分に摂取することが推奨されています。
真鯛なら安心して楽しめる
キンメダイ(金目鯛)やキダイは、他の鯛に比べて水銀を多く蓄積する傾向があるため、妊娠中の摂取は控えめにしたほうが賢明です。
キンメダイやキダイは「タイ」と名前がついていますが、深海魚に分類されるのです。
一方、一般的に食べられている真鯛(マダイ)は、水銀含有量が比較的低いため、安心して食べることができます。
生魚は、寄生虫やバクテリアに汚染されている可能性があり、食中毒のリスクが高くなります。
鯛は加熱・冷凍がおすすめ
妊娠中は、体調管理に気を遣う必要があります。
特に食事面では、胎児への影響を考慮して、安全性の高い食べ方を選択することが大切です。
アニサキスは、サバやアジ、サンマなどの魚介類に寄生する線虫の一種で、生きたまま摂取すると、激しい腹痛や嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。
妊娠中のアニサキス感染は、早産や流産のリスクを高めることもあるため、十分な注意が必要です。
家庭での冷凍庫は-20℃以下になっていないことがほとんど。そのため、家庭で調理するのであれば加熱がおすすめ。
鯛の塩焼きや煮付けなど、しっかりと火を通す調理法を選ぶことで、アニサキスのリスクを回避できます。
また、鮮度の高い鯛を選ぶことも重要です。
鮮度が落ちると、アニサキスが筋肉部分に移動しやすくなります。
目が澄んでいて、ぷりぷりとした身が特徴の新鮮な鯛を選びましょう。
鯛は栄養価の高い魚ですが、安全に食べるためには、適切な調理法と保存方法を心がけることが大切。
【要注意】アニサキスとは?主な症状と対策
妊娠中は、体調管理に気を配る必要があります。
特に食事面では、寄生虫やバクテリアによる感染リスクを最小限に抑えることが大切です。
アニサキスは、魚介類に寄生する線虫の一種で、生きたまま摂取すると重篤な症状を引き起こす可能性があります。
ここでは、アニサキスの特徴や主な症状、予防法などについて詳しく解説します。
アニサキスとは
成虫は海洋哺乳類の胃の中で生息し、卵は海水中に排出されます。
卵から孵化した幼虫は、オキアミなどの甲殻類に食べられ、さらに魚に捕食されることで魚の体内で成長します。
この過程で、アニサキスは魚の内臓に寄生するようになります。
魚が死亡すると、アニサキスは内臓から筋肉部分に移動することがあります。
この状態の魚を生食したり、十分に加熱されていない状態で食べたりすると、アニサキスが人体内で感染を引き起こす可能性があります。
アニサキスは、主に北海道や東北地方の日本海側で多く見られますが、近年は全国的に広がりつつあります。
回遊魚などを介して、アニサキスが広範囲に拡散しているためです。
アニサキス感染の主な症状
アニサキス感染による主な症状は、急性胃アニサキス症と急性腸アニサキス症に分けられます。
急性胃アニサキス症は、アニサキスを含む生魚を食べてから数時間後から十数時間後に発症します。
みぞおちを中心とした激しい腹痛、悪心、嘔吐などが特徴的な症状です。
痛みは、アニサキスが胃壁に潜り込むことで引き起こされます。
一方、急性腸アニサキス症は、食後十数時間後から数日後に発症することが多いです。
下腹部を中心とした激しい腹痛や、腹膜炎に似た症状が見られます。
アニサキスが腸管壁に潜り込むことで、炎症が引き起こされるためです。
腹痛や嘔吐などの症状が見られた場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。
妊娠中におすすめの鯛の食べ方
妊娠中は胎児の健やかな成長のために、バランスの取れた食事を心がけることが大切ですね。
そんな中でも、鯛は妊娠中の女性にぴったりの食材なんです。
ここでは、
鯛の塩焼き
鯛の塩焼きは、シンプルながらも鯛本来の旨味を存分に味わえる料理です。
新鮮な鯛に塩を振り、グリルで焼くだけで完成します。
表面はパリッと香ばしく、中はふっくらと仕上がります。
塩を振ることで、余分な水分が出て身がしまるので、より一層美味しくなるんですよ。
塩焼きにする際は、鯛の両面に塩を振り、30分ほど置いてから焼くのがポイントです。
この間に塩が鯛の身に馴染み、旨味が引き出されます。
また、皮目から焼き始めることで、皮はパリッと、身はふっくらと仕上がります。
焼き上がったら、大根おろしやポン酢、レモンを添えると、さっぱりとした味わいが楽しめます。
妊娠中は胃腸の調子が悪くなりがちですが、こうした薬味を添えることで消化も助けてくれるでしょう。
鯛の煮付け
鯛の煮付けは、醤油、みりん、酒、砂糖などの調味料で煮込んだ、風味豊かな料理です。
鯛の身は煮込むことでホロホロと柔らかくなり、骨までも食べられるようになります。
妊娠中は特に骨づくりに必要なカルシウムが不足しがちですが、鯛の煮付けなら手軽にカルシウムを摂取できるんです。
また、味付けが染み込んだ鯛は、ご飯との相性も抜群。
つわりで食欲が落ちている時期でも、食べやすいメニューとなるでしょう。
鯛の煮付けを作る際は、鯛を一口大に切り、調味料と一緒に煮込んでいきます。
途中で、煮汁を鯛にかけながら、身がほぐれるまでじっくりと煮ることがポイントです。
砂糖を加えることで、上品な甘みが加わり、まろやかな味わいになります。
仕上げに、生姜を散らすと、香りが引き立ち、食欲増進にも一役買ってくれるはずです。
鯛の煮付けは、作り置きもできるので、妊娠中の忙しい日々にもぴったりの一品ですよ。
蒸し鯛
蒸し鯛は、鯛の栄養素を逃がさずに調理できる、ヘルシーな料理です。
蒸し器を使って蒸すことで、鯛の旨味がギュッと凝縮され、ふっくらとした食感が楽しめます。
また、蒸すという調理法は、油を使わないので、脂質の摂りすぎを防ぐことができるんです。
蒸し鯛を作る際は、鯛に下味をつけてから、蒸し器で10分ほど蒸します。
下味は、酒、塩、生姜などを使うと、より一層美味しく仕上がります。
蒸し上がったら、ポン酢や大根おろし、ゆずなどの薬味を添えると、さっぱりとした味わいが楽しめます。
また、蒸し器の水の中に、昆布やゆずの皮を入れると、より上品な香りがプラスされるんですよ。
蒸し鯛は、あっさりとしていて食べやすいので、つわりで食欲が落ちている時期にもおすすめです。
まとめ
このように、妊娠中の女性にとって鯛は魅力的な食材ですが、同時にアニサキス感染のリスクには注意が必要です。
鯛を購入する際は新鮮なものを選び、内臓を取り除くことが大切です。
また、アニサキスを死滅させるために、冷凍や加熱を徹底することが重要です。
妊娠中の食事は、お腹の赤ちゃんの健康にも直結する大切なことです。
バランスの取れた食事を心がけ、安全に配慮しながら、美味しく鯛を楽しんでいただければと思います。
他にも妊娠中の食事に関する記事がたくさんありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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