季節の恵みを楽しみたいけれど、授乳中だから赤ちゃんへの影響が気になりますよね。あけびの紫色の実が店頭に並ぶと、「食べたいけど赤ちゃんに影響はないかな?」と心配になるママも多いはず。
実は今回取り上げるあけびには授乳中だからこそ意識したい栄養素がたっぷり含まれているんです。この記事では、あけびの栄養成分から授乳中の影響、注意点までじっくりとご紹介します。
あけびの基本情報と栄養価
あけびは秋の風物詩として親しまれる果物で、独特の紫色の実と白い果肉が特徴的です。食べたことがある方も多いと思いますが、その栄養価についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。あけびには授乳中のママにとって嬉しい栄養素がたくさん含まれています。それぞれの成分を詳しく見ていきましょう。
あけびの栄養成分はどのくらい?
あけびは低カロリーでありながら様々な栄養素を含む果物です。100gあたりのエネルギー量は約89kcalと控えめで、たんぱく質は0.5g、脂質はわずか0.1gしか含まれていません。その一方で、炭水化物は22.0gと比較的豊富です。
特筆すべきは、果肉と果皮でそれぞれ異なる栄養価を持っていること。果肉にはビタミンCが多く含まれており、免疫力アップに貢献します。一方の果皮にはカリウムが豊富で、むくみ解消や血圧調整に役立つ成分が含まれています。
カロリー面でも、果肉は100gあたり82kcal、果皮は34kcalと低めなので、ダイエットや体型が気になる産後ママにもうれしいポイントです。
あけびに含まれる栄養成分は?
あけびには様々な栄養素が含まれていますが、特にビタミンCが豊富なのが特徴です。ビタミンCは肌の健康維持やコラーゲン生成を助け、産後の肌トラブルに悩むママには特に嬉しい成分です。
また、カリウムも多く含まれており、むくみの解消や血圧の安定に役立ちます。授乳中はホルモンバランスの変化でむくみやすくなるため、カリウムの摂取は体調管理に効果的です。
その他にも、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類や食物繊維も含まれています。食物繊維は便秘予防に効果的で、産後や授乳中に便秘に悩むママにとっては心強い味方となってくれるでしょう。
これらの栄養素をバランスよく摂取することで、授乳中の体調管理をサポートしてくれます。季節の恵みを上手に取り入れて、心も体も元気に過ごしたいものですね。
授乳中のあけび摂取は母乳に影響する?
あけびのような季節の果物を食べたいけれど、「授乳中だから母乳に影響するのでは?」と不安に思うママも多いはず。赤ちゃんの健康を第一に考えるのは当然のことですが、過度に心配する必要はありません。ここでは授乳中のあけび摂取についての疑問にお答えします。
あけびは授乳中でも食べられる?
結論からいうと、授乳中でもあけびは適量であれば安心して食べられます。むしろ、あけびに含まれるビタミンCやカリウムは授乳期のママにとって必要な栄養素です。
ビタミンCは免疫力の向上に役立ち、授乳中の感染症予防にも効果的です。また、カリウムは体内の水分バランスを整え、むくみの解消にも効果があります。授乳中はホルモンバランスの変化でむくみやすくなるため、カリウム摂取は体調管理に役立ちます。
もちろん、体質に合わない場合や、食べた後に体調の変化を感じた場合は、控えめにするか一時的に摂取を中止するのが賢明です。自分の体調をよく観察しながら、無理のない範囲で楽しむことをおすすめします。
母乳の質に影響はある?
授乳中のママが気になるのは、食べたものが母乳の質に影響するかどうかですよね。実は、ママが食べたものの成分がそのまま母乳に移行することは限定的です。母乳の基本的な栄養素の構成はほぼ一定に保たれるようになっています。
あけびに含まれる栄養素は、むしろ授乳中のママの体調維持に役立ちます。ビタミンCやカリウムなどの栄養素は、ママの体内で適切に処理され、必要に応じて母乳の成分としても活用されます。
心配なのは、あけびの強い香りや味が母乳に影響する可能性ですが、通常の摂取量であれば母乳の味や香りに大きく影響することはありません。赤ちゃんが母乳を嫌がるなどの変化がない限り、極端な食べ過ぎをしなければ心配する必要はないでしょう。
授乳中の適量はどのくらい?
授乳中のあけびの適量は、1日1〜2個程度が目安です。あけびは果皮に独特の苦味があるため、食べ過ぎると胃腸への負担になる可能性があります。特に消化機能が敏感な方は、少量から始めて様子を見るのが良いでしょう。
また、あけびだけに偏らず、他の果物も取り入れながらバランスよく摂取することが大切です。りんごやぶどうなど、季節の果物をローテーションで楽しむと、様々な栄養素をバランスよく摂ることができます。
食後に気分が悪くなったり、お腹の調子がおかしいと感じたりした場合は、摂取量を減らすか、一時的に控えるのが賢明です。自分の体調をよく観察しながら、無理のない範囲であけびを楽しみましょう。
授乳中にあけびを食べるときの注意点
あけびは栄養価が高く、授乳中のママにも嬉しい食材ですが、いくつか注意すべき点もあります。安心して美味しくいただくために、以下のポイントに気をつけましょう。
食べ過ぎは避けよう
どんな食材でもそうですが、あけびも食べ過ぎには注意が必要です。特に果皮には独特の苦味があり、過剰摂取すると胃腸への負担となる可能性があります。
果皮を調理して食べる場合は、アク抜きをしっかり行うことが大切です。塩もみをしてから水にさらす、または下ゆでするなどの下処理を行うことで、苦味を和らげることができます。
また、あけびは新鮮なうちに食べるのがベストです。収穫後時間が経つと風味が落ちるだけでなく、栄養価も低下していきます。購入後はなるべく早めに食べるようにしましょう。冷蔵保存する場合も、2〜3日以内に食べきるのが理想的です。
アレルギー反応に注意しよう
あけびはあまりメジャーな果物ではないため、初めて食べる場合はアレルギー反応に注意する必要があります。特に授乳中は体質が変化している可能性もあるので、過去に食べた経験がある方も少量から始めるのが安心です。
アレルギー症状としては、口周りのかゆみや腫れ、じんましん、吐き気、まれに呼吸困難などが現れることがあります。これらの症状が出た場合は、すぐに摂取を中止し、必要に応じて医師に相談しましょう。
特に他の果物でアレルギー反応を示したことがある方は慎重に。口腔アレルギー症候群といって、特定の果物や野菜を食べると口の中がかゆくなる症状を持つ方は、あけびでも同様の反応が出る可能性があります。心配な場合は、アレルギー専門医に相談してから摂取するのが安全です。
丁寧に洗ってから食べよう
あけびは自然の中で育つ果物なので、表面には土や雑菌などが付着している可能性があります。特に授乳中は免疫力が低下していることもあるため、食材の衛生管理には気を配りたいものです。
あけびを食べる前には、流水でしっかりと洗いましょう。果肉だけを食べる場合でも、果皮を開く前に洗うことで、包丁やまな板、手指などを通じた二次汚染を防ぐことができます。
果皮を調理して食べる場合は、洗浄後にさらにアク抜きを行うことで、安全性が高まります。塩水に浸けたり、下ゆでしたりすることで、表面についていた雑菌も減らすことができるでしょう。
体調不良時は控えめに!
体調がすぐれない時には、新しい食材の摂取は控えめにするのが賢明です。特に胃腸の調子が悪い時や、風邪気味の時には、消化に負担がかかる可能性のある果皮は避け、果肉のみを少量摂取するようにしましょう。
また、医薬品を服用中の場合は注意が必要です。あけびに含まれる成分が薬の効果に影響を与える可能性は低いですが、心配な場合は医師や薬剤師に相談してから摂取するのが安心です。特に高血圧の薬を服用している場合は、カリウムを多く含むあけびの過剰摂取に注意が必要です。
授乳中は赤ちゃんのためにも自分の体調管理が大切です。無理せず、体調に合わせた食事を心がけましょう。
まとめ
あけびは、適量であれば授乳中でも安心して食べられるというのが結論です。むしろ、あけびに含まれるビタミンCやカリウムなどの栄養素は、授乳中のママの体調管理にとても役立ちます。
ただし、食べ過ぎには注意が必要。1日1〜2個程度を目安に、他の果物もバランスよく取り入れることをおすすめします。また、初めて食べる場合はアレルギー反応に注意し、少量から始めるのが安心です。
あけびの果皮も栄養豊富なので、アク抜きをしっかり行えば捨てずに活用できます。天ぷらやきんぴらなど、様々な調理法で楽しんでみてください。
授乳中は「食べていいもの」「悪いもの」と極端に考えるのではなく、
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