妊娠中の食事は赤ちゃんの健やかな成長のためにとても重要ですよね。
「甘いものが食べたい!」そんな妊娠中の甘い物欲を満たしてくれるのが、日本の伝統的な和菓子「羊羹」です。
でも、妊娠中に羊羹を食べても大丈夫なのでしょうか?母体への影響は?気になるママも多いのではないでしょうか。
この記事では、妊娠中の羊羹摂取について詳しくご紹介します。
妊娠中の羊羹摂取はOK?母体への影響は?
妊娠中は食事に気を遣うもの。
お腹の赤ちゃんに良い影響を与えるものを選びたいですよね。
そんな中、甘くて美味しい和菓子の羊羹は食べても大丈夫なのでしょうか?妊娠中の羊羹摂取について、母体への影響と一緒に詳しくお伝えします。
妊娠中の羊羹摂取は基本的にOK
妊娠中は安心安全なものを口にしたいと考えるのは当然のこと。
羊羹は砂糖を多く使用しているため、糖分の摂りすぎが気になるところです。
羊羹の主な原材料は小豆、砂糖、寒天。
小豆には食物繊維やビタミンB群、鉄分などの栄養素が豊富に含まれており、妊娠中の女性の体に嬉しい効果をもたらしてくれます。
また、寒天は食物繊維が豊富で整腸作用があり、便秘気味になりがちな妊婦さんにおすすめ。
カロリーは比較的高めですが、脂質は少ないため肥満の心配も少ないでしょう。
もちろん、食べ過ぎは厳禁ですが、1日1個程度であれば問題ありません。
美味しく栄養も摂れる羊羹を、上手に妊娠生活に取り入れてみてくださいね。
母体への影響は?
妊娠中は赤ちゃんの成長に必要な栄養をしっかりと摂取することが大切です。
羊羹に含まれる小豆は、鉄分やビタミンB群などの重要な栄養素が豊富。
鉄分は赤ちゃんの発育に欠かせないミネラルで、不足すると母体の貧血リスクも高まります。
ビタミンB群は赤ちゃんの神経発達を助ける働きがあるため、妊娠中は積極的に摂りたい栄養素です。
また、羊羹の原材料である寒天には整腸作用のある食物繊維が豊富に含まれています。
妊娠中は便秘になりやすいため、食物繊維の摂取は重要。
食べ過ぎなければ、羊羹に含まれる栄養素が母体の健康維持に役立ってくれるでしょう。
羊羹の適量は?
羊羹は母体の健康維持に役立ってくれます。
1日の摂取量を1個程度に抑え、他の食事とのバランスを考えて上手に取り入れましょう。
妊娠中の1日のおやつの量は200kcal以下が望ましいとされています。
羊羹であれば1切れ程度にとどめておくのがおすすめ。
適量で羊羹を楽しみましょう。
【種類別】羊羹の特徴
羊羹にはいくつかの種類があり、それぞれ食感や味わいが異なるのが特徴です。
妊娠中は好みの羊羹を選んで、上手に取り入れるのがおすすめ。
ここでは代表的な羊羹の種類をご紹介します。
きっとお気に入りの一品が見つかるはずですよ。
練り羊羹
定番の羊羹といえば、練り羊羹。
小豆の餡と砂糖、寒天を練りながら煮詰めて型に入れ固めた伝統的な和菓子です。
しっかりとした歯応えと濃厚な甘みが魅力。
小豆の風味がしっかりと感じられ、満足感のある味わいが楽しめます。
水分が少ないため日持ちもよく、長期保存が可能。日持ちするのも嬉しいポイントですね。
小豆には鉄分やビタミンB群、食物繊維など妊娠中に不足しがちな栄養素が豊富に含まれているため、適量を摂取することで母体の健康維持に役立ちます。
また、寒天にはゼリー状の食物繊維が豊富に含まれており、便秘予防にも効果的。
しっかりとした食感と濃厚な甘みを楽しみながら、栄養補給もできる優秀な和菓子といえるでしょう。
妊娠中の小腹が空いた時のおやつにぴったりです。
蒸し羊羹
蒸し羊羹は、餡に小麦粉や葛粉を加えて練り上げ、蒸して固めた羊羹。
寒天は使用せず、もっちりとしたやわらかな食感が特徴です。
口当たりがなめらかで、素朴でやさしい味わい。
甘さ控えめなので、甘いものが苦手な妊婦さんにもおすすめ。
小麦粉や葛粉に含まれる食物繊維は、便秘予防に役立ちます。
また、蒸し羊羹の製法上、脂質が少ないのもポイント。
カロリーを気にせず、おやつタイムを楽しめそうですね。
蒸しているため、ふんわりとした口当たりが特徴。
練り羊羹とはまた違った食感を楽しむことができます。
妊娠中の憩いのひとときにぴったりの和菓子です。
芋羊羹
ホクホク食感が楽しい芋羊羹は、やみつきになる美味しさ。
サツマイモを裏ごしし、砂糖と寒天を加えて固めるのが一般的な製法です。
小豆の餡は使用せず、さつまいものおいしさをダイレクトに味わえるのが特徴。さつまいもの甘みを生かしているので上品な味わいです。
ホクホクとした食感と、ねっとりとした舌触りが絶妙です。
また、さつまいもの豊富な食物繊維は、便秘予防に効果的。
ビタミンCや葉酸など、妊娠中に積極的に摂りたい栄養素も豊富に含まれています。
目にも鮮やかなオレンジ色は、食欲をそそること間違いなし。
見た目にも愛らしい芋羊羹は、おやつタイムを華やかに彩ってくれます。
しっかりとした食べ応えがありながら、あっさりとした後味が特徴。
たくさん食べ過ぎず、ほどよい量を楽しむのがおすすめです。
【妊娠中もさっぱり楽しめる】水羊羹
夏の暑い時期、冷たいデザートが恋しくなりますよね。
そんな時におすすめなのが、水羊羹です。
水羊羹は、練り羊羹よりも寒天の量が少なく、水分が多いのが特徴。
プルプルとしたゼリーのような食感で、口当たりがとてもさっぱり。
あっさりとした甘さなので、暑い日でもぺろりと食べられます。
水分が多いため、喉の渇きを癒してくれる効果も。
また、寒天は食物繊維が豊富。
ゼリー状の食感で食べやすいので、便秘気味の妊婦さんにもおすすめです。
見た目も涼しげな水羊羹は、夏のおやつタイムを彩ってくれること間違いなし。
冷やして食べるのがおすすめですが、常温でも美味しく頂けます。
小豆の風味も程よく感じられ、上品な味わいを楽しめるでしょう。
【プレママ必見】妊娠中に羊羹を食べるときの注意点
妊娠中に羊羹を楽しむときは、いくつか注意点があります。
でも、上手に取り入れることで、妊娠中の小腹が空いた時のおやつにぴったりです。
ここでは、プレママが羊羹を美味しく健康的に食べるための工夫をご紹介します。
羊羹選びにも一工夫する
妊娠中に羊羹を選ぶときは、できるだけ低糖質や無添加のものを選ぶようにしましょう。
砂糖の量が控えめで、余計な添加物が入っていない羊羹なら、より健康的に楽しむことができます。
また、小豆やサツマイモなどの素材本来の風味を活かした羊羹や、鉄分やビタミンB群などの栄養価が高い成分を含むものを選ぶのもおすすめです。
例えば、小豆には葉酸やビタミンB1、食物繊維などが豊富に含まれています。
葉酸は胎児の健やかな発育に欠かせない栄養素ですし、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する働きがあるので、妊娠中の疲労回復に役立ちます。
また、食物繊維は便秘解消に効果的ですね。
妊娠中は便秘になりやすいので、食物繊維を多く含む小豆の羊羹はお腹の調子を整えるのに一役買ってくれるでしょう。
このように、羊羹選びのポイントを押さえることで、妊娠中のおやつタイムがより楽しく、健康的なものになりますよ。
自分の好みの味わいはもちろん、体に優しい原材料や製法で作られた羊羹を見つけてみてくださいね。
食べる量やタイミングにも気を配る
妊娠中は、血糖値が急激に上昇するのを避けるために、羊羹は一度にたくさん食べるのではなく、小分けにして楽しむことが大切です。
一般的には、和菓子の適量の目安は1日150〜200kcal程度と言われています。
羊羹のカロリーは1本約250kcalほどなので、1日半分くらいを目安に、数回に分けて食べるのがおすすめです。
また、食べるタイミングにも工夫が必要ですね。
できるだけ食後ではなく、食事と食事の間の小腹が空いた時に食べるようにしましょう。
その点、食間であれば、適度な間隔を空けて血糖値の上昇をコントロールしやすいというメリットがあります。
さらに、羊羹だけを単品で食べるのではなく、他の食事とのバランスを考えて取り入れることが大切です。
例えば、ビタミンCを多く含む果物と一緒に食べると、鉄分の吸収が高まるので貧血予防に役立ちます。
また、たんぱく質を多く含む乳製品と組み合わせることで、満足感が得られ食べ過ぎを防げます。
このように、羊羹を上手に取り入れて、栄養バランスの取れた食生活を心がけましょう。
羊羹以外のおやつと組み合わせる
妊娠中は、羊羹ばかりを食べていると、カロリーの取り過ぎや栄養の偏りが心配ですよね。
そこで、羊羹以外の健康的なおやつを上手に取り入れることをおすすめします。
例えば、ナッツ類やドライフルーツ、ヨーグルトなどは、妊娠中に不足しがちな栄養素が豊富に含まれています。
ナッツ類は、良質な脂肪やビタミン、ミネラルの宝庫ですし、ドライフルーツは食物繊維やビタミンがたっぷり。
ヨーグルトには、カルシウムやたんぱく質が豊富に含まれているので、妊娠中の骨づくりや体づくりに役立ちます。
また、これらのおやつは、血糖値の上昇が穏やかなので、妊娠中の血糖値管理にもぴったりです。
羊羹と一緒に、又は羊羹の代わりに、これらのおやつを適度に取り入れることで、バランスの取れた栄養摂取ができますね。
間食の合計カロリーは1日200kcal程度に抑えることが目安とされています。
ナッツ類やドライフルーツは、少量でカロリーが高いので、食べ過ぎには十分気を付けましょう。
適量を心得て、バランス良くいろいろなおやつを楽しむことが、妊娠中の健康管理につながります。
上手におやつを活用して、楽しく健やかなマタニティライフを送りましょう。
まとめ
このように、妊娠中の羊羹摂取は基本的にOKです。
母体への影響も少ないと考えられますが、
羊羹には練り羊羹、蒸し羊羹、芋羊羹、水羊羹など様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
羊羹以外のおやつとうまく組み合わせながら、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
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