妊娠期間中、増えていく出費に不安を感じること、ありますよね。赤ちゃんのための準備だけでなく、検診費用や出産準備品など、思った以上にお金がかかってびっくりすることも。そんなとき、収入を少しでも増やせる副業が気になってきます。
実は、きちんとポイントを押さえれば、妊娠中でも安心して副業を始められるんです。この記事では、体調に配慮しながら無理なく続けられる副業の選び方から、知っておくべき注意点まで、じっくりお伝えしていきますね。
妊娠中におすすめの副業とは?
妊娠中の副業選びで一番大切なのは、何といっても体への負担を最小限にすることです。つわりで体調が優れない日もあれば、お腹が大きくなって動きづらくなる時期もあります。そんな変化に柔軟に対応できる働き方として、在宅でできる仕事が注目されています。パソコンやスマホがあれば始められるものから、特別なスキルを活かせるものまで、選択肢は意外と豊富にあるんです。
在宅ワークのメリット
通勤時間がゼロというのは、想像以上に体が楽になります。満員電車で押されたり、長時間立っていたりする必要がないんです。朝のつわりがひどい時期でも、少し横になってから仕事を始められるのは本当にありがたいこと。
働く時間も自由に調整できるのが在宅ワークの魅力です。体調がいい時間帯に集中して作業して、疲れたら休憩を取る。こんな自分のペースで進められる働き方は、妊娠中だからこそ価値があります。検診の予定に合わせて仕事量を調整することもできますし、突然の体調不良にも柔軟に対応できます。
さらに、在宅ワークで身につけたスキルは、出産後も活かせる可能性が高いんです。子育てしながら続けられる仕事のスタイルを、今から確立しておけるのは将来への投資にもなります。
妊娠中に適した副業の例
ライティングの仕事は、文章を書くのが好きな方におすすめです。商品紹介の記事や体験談、ブログ記事など、ジャンルは多岐にわたります。妊娠・出産・育児に関する記事なら、実体験を活かせるので書きやすいかもしれません。最初は単価が低くても、スキルアップとともに収入も増えていきます。
データ入力は、特別なスキルがなくても始められる副業です。企業の顧客情報をエクセルに入力したり、アンケート結果をまとめたりする作業が中心です。単純作業が多いので、体調がすぐれない日でも比較的取り組みやすいでしょう。
クラウドソーシングサイトでは、さまざまな仕事が見つかります。デザインができる方なら名刺やチラシ作成、プログラミングができる方ならウェブサイト制作など、専門スキルを活かせる案件も豊富です。事務経験がある方は、資料作成や文字起こしの仕事もいいですね。
ハンドメイドが得意な方は、作品をネットで販売するのもひとつの方法です。赤ちゃん用品を作りながら、同時に収入を得られるので一石二鳥です。自分のペースで制作できるのも魅力的ですね。
副業を始める際の注意点
副業を始める前に、必ず確認しておきたい重要なポイントがあります。給付金への影響や会社との関係、そして何より自分の体調管理。これらをしっかり理解しておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。でも心配しすぎる必要はありません。正しい知識を持って対策を立てれば、安心して副業に取り組めます。
産休・育休中の副業と給付金
産休・育休中に副業をすると、給付金がもらえなくなるのでは?という不安、よく聞きます。実は、一定の条件を守れば、副業をしても給付金は受け取れるんです。
育児休業給付金の場合、支給単位期間(1か月)における就労日数が10日以下、かつ就労時間が80時間以下であることが条件です。さらに、副業での収入と育児休業給付金の合計が、休業開始前賃金の80%を超えないようにする必要があります。
例えば、育休前の月給が25万円だった場合、給付金と副業収入の合計は20万円までに抑える必要があります。給付金が約16.7万円(67%)なら、副業収入は月3.3万円までということになります。
副業が会社にバレない方法
副業禁止の会社で働いている場合、副業がバレることを心配する方も多いでしょう。会社に副業がバレる主な原因は、住民税の通知です。副業収入があると住民税が増えるため、会社の経理担当者が気づく可能性があります。
この対策として、確定申告の際に住民税の徴収方法を「普通徴収」にすることが重要です。確定申告書の「住民税に関する事項」欄で「自分で納付」にチェックを入れると、副業分の住民税は自宅に直接請求されます。
ただし、すべての自治体で普通徴収が認められているわけではありません。事前に市区町村の税務課に確認しておくことをおすすめします。また、SNSでの副業活動の発信は控えめに。思わぬところから情報が漏れることもあります。
無理のない範囲で働くことが大切
妊娠中は、普段とは全く違う体の変化が起こります。朝は調子が良くても、午後になると急に疲れが出ることも。自分の体調を最優先に考えることが、副業を長く続けるコツです。
無理をして体調を崩してしまっては、副業どころではなくなってしまいます。収入目標を立てるのもいいですが、それよりも「今日は1時間だけ」「体調がいい日は2時間」というように、柔軟な働き方を心がけましょう。
定期的な休憩時間を設けることも大切です。パソコン作業が多い場合は、1時間ごとに10分程度の休憩を取り、軽いストレッチをするだけでも体への負担が軽減されます。水分補給も忘れずに。妊娠中は脱水症状を起こしやすいので、こまめに水やお茶を飲むようにしましょう。
副業で得た収入の税金対策
副業を始めてある程度収入が入ってくると、気になるのが税金のこと。せっかく頑張って稼いだお金、できるだけ手元に残したいですよね。税金の仕組みを理解して、適切に申告することで、合法的に税金を節約することができます。難しそうに感じるかもしれませんが、基本的なポイントを押さえれば大丈夫です。

確定申告の方法
副業での年間所得が20万円を超えると、確定申告が必要になります。ここで注意したいのは、「収入」ではなく「所得」という点です。所得とは、収入から必要経費を引いた金額のことです。
例えば、ライティングの仕事で年間30万円の収入があったとします。パソコンの購入費用や通信費、参考書籍代などの経費が合計8万円だった場合、所得は22万円となり、確定申告が必要になります。
確定申告は、翌年の2月16日から3月15日までに行います。最近では、e-Taxを使えば自宅からオンラインで申告できるので、妊娠中でも外出せずに手続きが完了します。マイナンバーカードとカードリーダー、またはスマートフォンがあれば利用できます。
節税対策のポイント
副業に関連する支出は、きちんと記録しておけば経費として計上できます。領収書やレシートは必ず保管しておきましょう。経費として認められる可能性があるものをまとめてみました。
経費項目 | 具体例 | 注意点 |
---|---|---|
通信費 | インターネット料金、携帯電話料金 | プライベート使用分との按分が必要 |
消耗品費 | 文房具、プリンター用紙、インク | 10万円未満のものが対象 |
書籍代 | 仕事に必要な専門書、参考書 | 業務との関連性を説明できること |
交通費 | 打ち合わせや取材の交通費 | 行き先と目的を記録しておく |
家賃・光熱費 | 自宅の一部を仕事場として使用 | 使用面積で按分計算 |
青色申告を選択すると、最大65万円の特別控除を受けられます。ただし、複式簿記での記帳が必要になるので、会計ソフトの活用がおすすめです。最近のクラウド会計ソフトは、初心者でも使いやすく設計されています。
副業を始める前に準備しておきたいこと
副業を成功させるためには、事前の準備がとても重要です。思い立ったらすぐに始めたい気持ちもわかりますが、しっかりと準備を整えることで、スムーズなスタートが切れます。
まず大切なのは、作業環境の整備です。在宅ワークをするなら、集中できる場所を確保しましょう。リビングの片隅でも構いませんが、できれば専用のデスクとチェアを用意すると、仕事モードに切り替えやすくなります。妊娠中は腰痛になりやすいので、クッションなどで体への負担を軽減する工夫も必要です。
次に、必要なツールやソフトウェアの準備です。パソコンはもちろん、安定したインターネット環境は必須です。クラウドソーシングサイトへの登録、銀行口座の準備、必要に応じて会計ソフトの導入も検討しましょう。初期投資は最小限に抑えつつ、必要なものは揃えるというバランスが大切です。
家族との話し合いも欠かせません。副業を始めることで生活リズムが変わる可能性があるので、パートナーの理解と協力を得ておくことが重要です。特に、体調が優れない時のサポート体制について話し合っておくと、安心して副業に取り組めます。
まとめ
妊娠中の副業は、体調を最優先にしながら、自分のペースで進めることが何より大切です。在宅でできる仕事なら通勤の負担もなく、つわりがつらい時期でも無理なく続けられます。ライティングやデータ入力、クラウドソーシングなど、選択肢は思っている以上に豊富にあります。
産休・育休中の副業については、給付金への影響を必ず確認しておきましょう。月の就労時間を80時間以下に抑え、収入も規定内に収めることで、給付金を受け取りながら副業することも可能です。会社に副業を知られたくない場合は、確定申告時の住民税の取り扱いに注意が必要です。
何より忘れないでほしいのは、妊娠中は普段とは違う特別な時期だということ。収入を得ることも大切ですが、赤ちゃんとの大切な時間を過ごすことも同じくらい重要です。無理をせず、楽しみながら続けられる副業を見つけて、充実したマタニティライフを送ってくださいね。
妊娠サポートナビ.comには妊娠中に役立つ記事がたくさんあります。ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。