柿は妊娠中に不足しがちな栄養素が豊富に含まれているって知っていましたか?
ビタミンCや食物繊維はもちろん、葉酸やカリウムも含まれています。
葉酸は胎児の先天性障害のリスクを下げる働きがあるので、妊婦さんに特に重要な栄養素の一つです。
妊娠中は水分やナトリウムが体内に溜まりやすくなるので、カリウムを積極的に摂取することが大切なのです。
ただし、果物に含まれる糖分のとり過ぎには注意が必要なので、適量を心がけることが大切ですよ。
今回は妊娠中に柿を食べるメリットや注意点など、詳しく解説していきます。
【妊婦さん必見】妊娠中に柿を食べても大丈夫?
妊娠中の食事は、母体と胎児の健康に直結するため、とても重要ですよね。
特に果物は、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、積極的に取り入れたいところです。
そんな中、秋の味覚の代表格である柿について、妊娠中に食べても大丈夫なのか気になる妊婦さんも多いのではないでしょうか。
ここでは、妊娠中の柿の摂取について、メリットや注意点を詳しく解説していきます。
妊娠中に柿を食べるメリット
妊娠中に柿を食べることには、様々なメリットがあります。
まず、柿にはビタミンCが豊富に含まれています。
また、ビタミンCは鉄分の吸収を助ける働きもあるため、貧血予防にも効果的です。
妊娠中は血液量が増加するため、鉄分の需要が高まります。
さらに、柿には食物繊維も豊富に含まれています。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化により便秘になりやすいですが、食物繊維を摂取することで腸内環境を整え、便秘の予防・改善に役立ちます。
加えて、柿にはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは、体内の水分バランスを整えたり、血圧を下げたりする働きがあります。
柿の適量と食べ方
妊娠中に柿を食べる際は、1日1個程度を目安にするのがおすすめです。
また、柿に含まれるタンニンには、便秘を引き起こす可能性があるため、食べ過ぎには注意しましょう。
柿の食べ方ですが、生のまま食べるのが一般的です。
よく熟した柿は、甘みが強く、とろりとした食感が特徴です。
また、柿の種は食べられませんので、取り除いてから食べるか種無しの品種を選びましょう。
柿は、そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。
また、ヨーグルトに含まれるタンパク質は、柿に含まれるビタミンCの吸収を助ける働きもあるため、柿の栄養を効率的に摂取することができるでしょう。
妊婦さんが柿を食べる際の注意点
妊娠中に柿を食べる際は、メリットだけでなく、注意点についても理解しておく必要があります。
ここでは、妊婦さんが柿を食べる際の注意点について、詳しく解説していきます。
柿の過剰摂取を避ける
柿は、食物繊維やビタミンが豊富に含まれている健康的な果物ですが、食べ過ぎには注意が必要です。
また、柿は果物の中でも比較的高カロリーであるため、食べ過ぎによる体重増加にも注意が必要です。
妊娠中は、体重管理が重要ですが、柿の食べ過ぎによってカロリーオーバーになってしまうと、妊娠高血圧症候群などのリスクが高まる可能性があります。
適量を心がけ、バランスの取れた食事を心がけましょう。
貧血気味の妊婦さんは柿のタンニンに注意する
柿に含まれるタンニンには、鉄分の吸収を阻害する働きがあります。
貧血は、妊娠中に起こりやすい合併症の一つです。
胎児に酸素や栄養を届けるためには、母体の血液中に十分な鉄分が必要ですが、鉄分が不足すると貧血になってしまいます。
貧血になると、めまいや立ちくらみ、倦怠感などの症状が現れ、母体の健康状態が悪化する可能性があります。
妊娠中は、積極的に鉄分を摂取することが大切ですが、柿に含まれるタンニンによって鉄分の吸収が阻害されてしまうと、せっかく摂取した鉄分が体内で十分に活用されない可能性があります。
貧血気味の妊婦さんは、柿の摂取量を控えめにし、鉄分の吸収を妨げない食べ方を心がけましょう。
柿でアレルギー反応が出ることがある
柿には、アレルギー反応を引き起こす可能性のある成分が含まれています。
元々、柿に対するアレルギーがある場合は、特に注意が必要です。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって、アレルギー反応が出やすくなることがあります。
普段は柿を食べても問題がなかった人でも、妊娠中にアレルギー反応が出てしまう可能性があるのです。
アレルギー反応が重篤化する可能性もあるため、軽視せずに適切な対処を心がけることが大切です。
食べる前の下準備をしっかりと行う
柿を食べる際は、しっかりと下準備を行うことが大切です。
また、柿の皮はワックスが塗られていることがあるため、皮ごと食べる場合は、ワックスを取り除くために熱湯で軽くさっとゆでるのがおすすめです。
柿の種は食べられないため、取り除いてから食べるようにしましょう。
種を取り除いた後は、そのまま食べるか、皮をむいて食べるのがおすすめです。
また、柿は熟すと甘みが増し、食べやすくなりますが、熟し過ぎるとアルコール発酵してしまうため、注意が必要です。
適度に熟した柿を選ぶようにしましょう。
干し柿は、生の柿よりも日持ちが良いため、常備しておくと便利です。
妊娠中は、食べ物の衛生管理に気を付ける必要がありますが、柿を食べる際も、しっかりと下準備を行うことで、安心して食べることができるでしょう。
妊婦さんにおすすめの他の果物
妊娠中は体の変化により、食べ物の好みが変わることも少なくありません。
ここでは、妊娠中におすすめの果物を紹介します。
それぞれの果物に含まれる栄養素と、妊娠中の体に与える効果を見ていきましょう。
ビタミンCが豊富な果物
ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、血管や皮膚の健康を維持する働きがあります。
また、免疫力を高める効果もあるので、風邪予防にも役立ちます。
オレンジやグレープフルーツ、キウイフルーツは、ビタミンCを豊富に含む果物の代表格です。
特にキウイフルーツは、1個あたりオレンジの2倍近いビタミンCが含まれており、食物繊維も豊富に含まれています。
便秘は妊娠中の女性を悩ませる代表的なトラブルですが、キウイフルーツに含まれる食物繊維が腸の動きを活発にし、便秘の改善に役立ちます。
ヨーグルトと一緒に食べると、さらに効果的です。
妊娠中は1日200mg以上のビタミンCを摂取することが推奨されています。
毎日の食事にビタミンCが豊富な果物を取り入れて、健康的な妊娠生活を送りましょう。
鉄分を補える果物
鉄分が不足すると、貧血になりやすくなり、倦怠感や頭痛、動悸など、つらい症状に悩まされることがあります。
プルーンは、ほかの果物と比べて群を抜いて鉄分が豊富に含まれています。
プルーン100gあたり約0.9mgの鉄分が含まれており、1日の推奨摂取量の1割近くを満たすことができます。
また、プルーンに含まれる食物繊維は、便秘解消にも効果的です。
レーズンもまた、鉄分を多く含む果物の一つです。
レーズンに含まれる鉄分は、プルーンの約半分ですが、手軽に食べられるのが魅力です。
ヨーグルトに混ぜたり、お菓子作りの材料として使ったりと、アレンジ次第で様々な食べ方を楽しめます。
鉄分入りヨーグルトもあるので、上手に利用してください。
妊娠中は、鉄分の吸収を助けるビタミンCと一緒に摂取すると効果的です。
葉酸が含まれる果物
特に妊娠初期は、赤ちゃんの脳や脊髄の発達に重要な時期なので、葉酸を積極的に摂取したいものです。
葉酸が不足すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まると言われています。
いちごは、甘酸っぱくて美味しいだけでなく、葉酸も豊富に含まれている果物です。
いちご100gあたり約36μgの葉酸が含まれており、1パック(約200g)食べれば、1日の推奨摂取量の2割近くを満たすことができます。
また、いちごに含まれるビタミンCは、免疫力のアップにも一役買ってくれます。
パパイヤもまた、葉酸を多く含む果物の一つです。
パパイヤ100gあたり約38μgの葉酸が含まれており、いちごと同程度の葉酸が摂取できます。
パパイヤには消化酵素のパパインが含まれており、妊娠中の消化不良の改善にも役立ちます。
ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜と合わせて、いちごやパパイヤなどの果物を上手に取り入れましょう。
まとめ
このように、柿は妊婦さんにとってビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、免疫力の向上や便秘の予防に役立つ果物です。
妊婦さんにおすすめの他の果物としては、オレンジやキウイフルーツのようなビタミンCが豊富なもの、プルーンやレーズンのような鉄分を補えるもの、いちごやパパイヤのような葉酸が含まれるものなどがあげられます。
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