産後のリラックスタイムに、スパークリングワインの心地よい泡と爽やかな香りが恋しくなることはありませんか?「ほんの少しだけなら飲んでも大丈夫?」と考えたことがあるママも多いはず。
特に授乳中は、赤ちゃんへの影響が心配で何を選べばいいのか迷ってしまうもの。今回は授乳中のシャルドネスパークリングの安全性について、実際の影響と注意点を詳しくお伝えします。
授乳中はシャルドネスパークリングを飲んで良いの?
授乳期は赤ちゃんの健康を考えるとアルコールについて特に慎重になる時期です。シャルドネスパークリングについても「どの程度なら安全なの?」という疑問を持つママは少なくありません。ここでは、まずシャルドネスパークリングの基本と母乳への影響について見ていきましょう。
シャルドネスパークリングとは
シャルドネスパークリングは、世界中で愛されている白ブドウ品種「シャルドネ」を使用したスパークリングワインです。グラスに注ぐと立ち上る繊細な泡と、リンゴや洋ナシを思わせるフルーティーな香りが特徴的です。口に含むとシュワシュワとした心地よい刺激があり、爽やかな酸味と果実の甘みがバランス良く広がります。
一般的に市販されているシャルドネスパークリングには、12~14%程度のアルコールが含まれているものがほとんど。シャンパンと違い、製法や産地に厳しい制限がないため、さまざまなタイプが楽しめるのも魅力のひとつです。そのさっぱりとした飲み口と華やかな雰囲気から、特別な日のお祝いやリラックスタイムのお供として人気があります。
母乳への影響は?
ママが摂取したアルコールは血液中に入り、やがて母乳にも移行します。これは体内の水分が移動するのと同じ仕組みで起こるため、飲酒後は確実に母乳中にもアルコールが含まれることになります。しかも母乳中のアルコール濃度は、ママの血中アルコール濃度とほぼ同じレベルになると言われています。
この状態で授乳すると、赤ちゃんも必然的にアルコールを摂取することになります。生まれたばかりの赤ちゃんは肝臓の発達が未熟なため、大人と比べてアルコールの分解能力が極めて低いのです。そのため、わずかな量でも赤ちゃんの脳や神経系の発達に悪影響を及ぼす可能性が懸念されています。
具体的には、授乳中の赤ちゃんの睡眠パターンの乱れ、発達の遅れ、さらには長期的な認知機能への影響なども研究で指摘されています。また、母乳の匂いや味が変わることで赤ちゃんが母乳を嫌がるケースもあり、せっかくの母乳育児に支障をきたす恐れもあるのです。
【結論】授乳中は商品選びに注意が必要!
授乳中のシャルドネスパークリングについての結論は明確です。「お酒」として販売されている通常のシャルドネスパークリングは確実に避けるべきです。アルコールを含む飲料は、たとえ少量であっても赤ちゃんの健康リスクを高める可能性があります。
しかし、妊娠中や授乳中のママのために開発されたアルコール0.00%のノンアルコールシャルドネスパークリングであれば、安心して楽しむことができます。これらの商品は、シャルドネワインの風味や香りを再現しながらも、アルコールを一切含まないように作られています。
これらの中には、わずかながらアルコールを含む製品もあります。例えば0.5%未満のアルコールを含む商品でも「ノンアルコール」と表示できるため、成分表示をよく確認することが大切です。授乳中は「アルコール0.00%」や「完全無アルコール」と明記されている商品を選ぶことをおすすめします。
授乳中にシャルドネスパークリングが飲みたい!注意すべきポイントは?
ママになっても以前と同じように楽しみたいという気持ちは自然なこと。ただし授乳中は赤ちゃんの健康を第一に考えて選択しましょう。ここでは、授乳中でも安心して楽しめるシャルドネスパークリングの選び方と注意点をご紹介します。
アルコール度数を確認する
授乳中に最も重要なのは、アルコール度数が確実に0.00%であることを確認することです。パッケージや商品説明に「アルコール0.00%」と明記されている製品を選びましょう。「ノンアルコール」という表記だけでは、微量のアルコールが含まれている可能性があるため注意が必要です。
特に「ノンアルコールワイン」と呼ばれる製品の中には、製造過程でアルコール発酵を行った後にアルコールを除去する方法を取っているものがあります。この場合、完全にアルコールを除去しきれず、0.3%程度のアルコールが残っている場合もあるのです。
不安な場合は、製造元の公式サイトで詳細な情報を確認したり、メーカーに直接問い合わせたりすることも一つの方法です。
信頼できるメーカーのものを選ぶ
安心して楽しむためには、成分表示が明確で、信頼できるメーカーの製品を選ぶことも大切です。大手飲料メーカーの製品は、品質管理が徹底されていることが多く、成分表示も信頼性が高いといえます。
現在、国内でも授乳中のママでも安心して飲めるノンアルコールシャルドネスパークリングの選択肢が増えています。例えば「アサヒスタイルバランス」シリーズや「女王のノンアル」などには、アルコール0.00%でシャルドネスパークリング風味を楽しめる商品があります。これらは、本物のシャルドネワインの風味や香りを再現しながらも、アルコールを一切含まないように開発されています。
飲み方に注意する
ノンアルコールのシャルドネスパークリングであっても、飲み方には注意が必要です。これらの飲料には、糖分や添加物が含まれているケースもあります。また、炭酸飲料の過剰摂取は胃腸の調子を崩す原因にもなります。
ノンアルコール飲料だからといって水分補給の代わりにしたり、日常的に大量に飲んだりするのは避けましょう。特別な日やリラックスしたいときの楽しみとして、適量を味わうように心がけることが大切です。
また、カフェインを含むノンアルコール飲料もあるため、寝る前の摂取は避けた方が良いでしょう。カフェインも母乳を通じて赤ちゃんに影響を与える可能性があるためです。パッケージの成分表示をよく確認し、カフェインの有無も確認するようにしましょう。
授乳中のシャルドネスパークリングに関するよくある質問
ここまで授乳中のシャルドネスパークリングについて説明してきましたが、まだ疑問に思うことがあるかもしれません。ここでは、授乳中のママからよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。これらの情報が、安心して授乳期を過ごすための参考になれば幸いです。
少量であれば授乳前に飲んでも大丈夫?
「ほんの少しだけなら」「特別な日だけなら」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、授乳中のアルコール摂取はやはり避けるべきです。アルコールは量に関わらず母乳に移行します。赤ちゃんの肝臓は未発達なため、わずかな量でも処理能力を超えてしまう可能性があるのです。
また「授乳の直前に飲まなければ大丈夫」という考え方もありますが、アルコールが体内から完全に排出されるまでには時間がかかります。個人差はありますが、一般的に1杯のアルコール飲料が体内から完全に排出されるまでには2~3時間、場合によってはもっと長い時間が必要です。
赤ちゃんの健康と発達を第一に考えると、授乳期間中は完全な禁酒をするのが最も安全といえるでしょう。どうしてもお酒の雰囲気を味わいたい場合は、アルコール0.00%の製品を選ぶようにしましょう。
ノンアルコールワインは母乳の味に影響する?
アルコール0.00%のノンアルコールシャルドネスパークリングは、母乳の味に大きな影響を与えることはないとされています。ただし、ノンアルコール飲料に含まれる香料や添加物によっては、わずかに母乳の風味が変わる可能性はあります。
特に強い香りのするハーブティーやスパイシーな食べ物などは、母乳の味に影響することがあるという研究結果もあります。しかし、ノンアルコールワインの場合は、適量であれば大きな問題にはならないでしょう。
ただし、赤ちゃんは敏感なので、飲んだ後に赤ちゃんが母乳を嫌がるようであれば控えるのが賢明です。また、日常的に大量に飲むのではなく、特別な日に少量楽しむ程度にとどめておくことをおすすめします。
授乳中にワインを飲んでしまったらどうすれば良い?
万が一、授乳中にアルコールを含むシャルドネスパークリングを飲んでしまった場合は、アルコールが体内から排出されるまで授乳を控えることが大切です。アルコールの排出時間は個人差がありますが、一般的な目安としては、1杯(約120ml)のワインなら2~3時間程度、それ以上の量なら比例して長く時間を空けましょう。
この間に授乳が必要な場合は、あらかじめ搾乳しておいた母乳や乳児用ミルクを与えることを検討してください。「母乳をポンプで搾り出せばアルコールも除去できる」という誤解がありますが、搾乳してもアルコールは母乳から除去されません。時間の経過とともに自然に体内からアルコールが排出されるのを待つしかないのです。
また、アルコールが抜けたと感じても、実際にはまだ体内に残っている場合もあります。不安な場合は、母乳中のアルコール濃度を測定できる検査キットも市販されていますので、活用するのも一つの方法です。いずれにせよ、赤ちゃんの健康を最優先に考え、慎重に判断することが大切です。
まとめ
授乳中のシャルドネスパークリングについて詳しく見てきました。授乳中はアルコールを含む飲料を避け、アルコール0.00%の製品を選ぶことが何より大切です。赤ちゃんの健康と発達を守るためには、少しの妥協も避けたいものです。
ノンアルコール飲料を選ぶ際は、パッケージの表示をよく確認し、「アルコール0.00%」や「完全無アルコール」と明記されている商品を選びましょう。信頼できるメーカーの製品を選ぶことも大切なポイントです。また、飲みすぎは避け、特別な日の楽しみとして適量を味わうことを心がけてください。
授乳期間は一時的なものです。この大切な時期を赤ちゃんとしっかり向き合いながら過ごし、安全な選択をすることで、後から「あのとき気をつけて良かった」と思える日がきっと来るでしょう。健康な赤ちゃんの成長を見守る喜びは、どんなお酒の味よりも素晴らしいものなのですから。
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