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妊娠中の腫れものにはどう対処すべき?受診のタイミングも教えます

妊娠中の病気・不調
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この記事は栄養士によって監修されています

この記事を監修された先生

中村あゆみ先生

中村 あゆみ 先生

東京農業大学応用生物科学部卒業。食品企業での勤務経験を経て、都内保育園で栄養士として従事。妊娠中のお母さんへの栄養相談や食育活動に携わる。現在は茨城県内のこども園で子供たちの食育指導や献立作成を担当。茨城県栄養士会所属。

中村先生の詳細プロフィール

妊娠中に突然できた腫れものはどうしたらいいのでしょうか。

お腹の中の赤ちゃんのことを考えると、ちょっとした変化でもドキッとしてしまいますよね。

ほとんどの場合、適切な対処法があります

この記事では、妊娠中によくみられる腫れものの種類や原因、そして対処法までわかりやすくお伝えしていきます。

安心して妊娠生活を送るためのヒントがきっと見つかるはずです。

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【感染症が原因】妊娠中の腫れものの例

妊娠中は体調の変化が激しく、ときに思わぬところに腫れものができることがあります。ここでは、感染症が原因で起こる腫れものについてお話しします。

これらの知識があれば、突然の変化にも慌てず冷静に対処できるはずです。

麦粒腫(ものもらい)

目の周りに赤い腫れは「麦粒腫(ものもらい)」の可能性があります。

麦粒腫は、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌感染が原因で起こります。

汚れた手で目を触ったり、目の周りの衛生状態が悪いと発症リスクが高まるんです。

まぶたの腫れや痛み、かゆみを伴うことが多いので、目元のケアには特に注意が必要です。

妊娠中は免疫力が低下しがち。
清潔なタオルで目元を優しく拭くなど、日々のケアを心がけましょう。

蜂窩織炎(蜂巣炎)

次に紹介するのは、「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」です。これは皮膚や皮下組織の細菌感染症で、主に片側の脚やふくらはぎに発症します。

その部分が赤く腫れて熱を持ち、触ると痛みを感じるのが特徴です。

蜂窩織炎は、皮膚の傷や虫刺されから細菌が侵入することで生じるので、妊娠中は特に注意が必要です。

妊婦さんは足のむくみやすさから、小さな傷にも気づきにくいことがあるんです。

人からうつる・うつされるものではない!

腫れものの症状が「家族にうつってしまうのでは?」と心配されている方もいらっしゃるかもしれません。

上記でお話しした麦粒腫も蜂窩織炎も、人から人へうつるものではありません

ただし、これらの感染症は適切な処置をしないと悪化する可能性があります。

気になる症状があれば、早めに医療機関を受診することをおすすめします

妊婦さんの体調管理は、赤ちゃんの健康にも直結するんですよ。

【感染症以外が原因】妊娠中の腫れものの例

感染症以外にも、妊娠中はさまざまな原因で腫れものができることがあります。ここでは、そういった腫れものについて詳しくお話ししていきますね。

これらの知識があれば、不安な気持ちも少し和らぐはずです。

粉瘤(アテローム)

皮膚の下にコロコロした腫れを見つけた場合、それは「粉瘤(ふんりゅう)」かもしれません

粉瘤は皮膚の表面近くにできる良性の腫瘍で、皮脂の分泌が詰まることで発生します。

実は、妊娠中は女性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になるため、粉瘤ができやすくなるんです。これについて、心配しすぎる必要はありません。

多くの場合、赤ちゃんへの影響はありません。ただ、不調を放置しておくのはNG。

なるべく早めに病院を受診してくださいね。

脂肪腫

次にご紹介するのは「脂肪腫」です。これは脂肪組織からなる良性の腫瘍で、妊娠中は体重増加に伴い発生リスクが高まります。

脂肪腫の特徴は、腫れや痛みを伴わないことが多い点です。

でも、急に大きくなったり痛みが出てきたりしたら要注意。そんなときは、躊躇せずに医師に相談しましょう。

ただ、妊娠中の体重管理は大切ですが必要以上に神経質にならないでくださいね。
赤ちゃんの成長に必要な栄養をしっかり摂ることが何より大切です。

毛母腫(ケラトアカントーマ)

「毛母腫(けぼしゅ)」という言葉を聞いたことがありますか?これは毛穴に角質が詰まってできる良性の腫瘍のことです。

妊娠中はホルモンバランスの変化により発生しやすくなります。見た目は気になるかもしれませんが、多くの場合は自然に消えていくので、あまり心配する必要はありません。

血管拡張性肉芽腫

妊娠中に赤い小さな腫れものができたら、それは「血管拡張性肉芽腫」かもしれません。

これは皮膚や粘膜に生じる赤色の小さな腫瘤で、直径2〜20mm程度の血管腫です。

頭皮、顔面、唇、指などによくできます。痛みはほとんどありませんが、出血しやすいのが特徴です。

「妊娠性エプーリス」と呼ばれる歯茎にできる腫れものも、この仲間です。

陰部静脈瘤

最後にお話しするのは「陰部静脈瘤」です。これは主に妊娠中に発生する腫れもので、子宮の拡大による骨盤内静脈への圧迫やホルモンバランスの変化が原因です。

陰部の腫れや痛み、不快感、圧迫感などが現れます。

恥ずかしがらずに医師に相談することが大切です。適切なケアで症状を和らげることができますよ。

腫れものへの対処法と受診のタイミング

さて、ここまで様々な腫れものについてお話ししてきました。でも、実際に腫れものができたとき、どう対処すればいいのでしょうか。そして、病院にはいつ行けばいいのでしょうか。

そんな疑問にお答えしていきますね。

経過観察でよい場合

まず覚えておいてほしいのは、すべての腫れものがすぐに危険というわけではないということ。

痛みや炎症がなく、大きさに変化がない良性の腫れものは、多くの場合経過観察でよいのです。

ただし、妊娠中は新たな腫れものができやすい時期でもあります。

心配な点があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。医師に見てもらうことで、不安も和らぐはずです。

経過観察中も、腫れものの大きさや色の変化をこまめにチェックすることが大切です。
気になる変化があれば、すぐに医師に報告しましょう。

すぐに受診が必要な場合

一方で、すぐに受診が必要なケースもあります。

例えば、腫れが急速に大きくなる、強い痛みや熱感がある、皮膚が赤く腫れているなどの症状がある場合は要注意。

これらは感染症の可能性があるため、すぐに受診することをおすすめします。

特に妊娠中は免疫力が低下しがちなので、症状が悪化するリスクが高くなります。

「様子を見よう」と躊躇せず、早めの受診を心がけましょう

赤ちゃんのためにも、ママの体調管理が大切ですよ。

治療方法

腫れものの治療方法は、その種類や状態によってさまざまです。ただし、妊娠中の手術は基本的に避けられることがほとんどです。

例えば、粉瘤の場合は時期を見て切開排膿や摘出術を行うことがあります。

脂肪腫は経過観察が一般的ですが、増大傾向にある場合は摘出術も検討されることがあります。

多くの場合、出産後まで待って治療することができます

妊娠中は、腫れものによる不快感を和らげるケアが中心になることが多いんです。

妊娠中の治療については、必ず担当医と相談しながら進めていきましょう。
赤ちゃんへの影響を最小限に抑えつつ、ママの体調を整えることが何より大切です。

まとめ

妊娠中の腫れものについて、少し理解が深まったのではないでしょうか。

腫れものができても、すぐにパニックにならなくて大丈夫。ほとんどの場合、適切な対処法があります。

大切なのは、自分の体の変化に敏感になることそして、気になることがあれば躊躇せずに医療機関に相談することです。

妊娠中は体調の変化が激しいので、ちょっとした違和感も見逃さないようにしましょう。

でも、あまり神経質になりすぎる必要はありません。赤ちゃんのためにも、リラックスした気持ちで妊娠生活を送ることが大切

適度な運動や栄養バランスの良い食事、十分な睡眠など、基本的な健康管理を心がけることで、多くの腫れものを予防することができますよ。

最後に、妊娠中の不安や悩みは一人で抱え込まないでくださいね。家族や友人、そして医療関係者に相談することで、きっと心強いサポートが得られるはずです。

赤ちゃんの健康を第一に考え、安心して妊娠生活を送ってください

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