旬の魚介類を楽しみたいけれど、妊娠中は避けた方がいいのかしら…。そんな不安を感じている方も多いはず。
実は、正しい知識があれば、妊娠中でも海の幸を美味しく楽しむことができます。栄養豊富な魚介類を、賢く上手に取り入れる方法についてご紹介していきます。
妊娠中に安心して海鮮を楽しむ方法
魚介類には胎児の発育に欠かせない栄養素がたくさん含まれています。ただし、妊娠中は普段以上に気をつけたい点もいくつかあるので、順番に見ていきましょう。
十分に加熱したものを食べる
生の魚介類には、食中毒の原因となる細菌が潜んでいる可能性があります。
中心部までしっかりと火を通すことで、安全に魚介類を楽しむことができます。加熱する際は、身が完全に白っぽく変わるまでしっかりと火を通すのがポイントです。
水銀含有量の多い魚介類は避ける
魚介類の中には、体内に水銀を蓄積しやすいものがあります。特に大型の魚は注意が必要です。クロマグロやキンメダイは週1回80g程度を目安に摂取しましょう。
他の食材もバランスよく取り入れる
魚介類には、DHAやEPAといった胎児の脳や目の発達に重要な栄養素が豊富に含まれています。さらに良質なタンパク質も摂取できます。
野菜や穀物と組み合わせることで、より効果的に栄養を摂取できます。
妊婦さんにおすすめの海鮮料理
安全に魚介類を楽しむため、具体的な調理方法をご紹介します。工夫次第で、妊娠中でも美味しく海の幸を味わうことができます。
焼き魚
青魚は特に栄養価が高く、DHAやEPAが豊富に含まれています。しっかり火を通して食べることで、食中毒などの心配がなくなることもポイント。
サバやサンマなどは、グリルで焼くことで余分な脂も落とせて食べやすくなります。
加熱した具材を使った海鮮丼
生魚は避けたいけれど海鮮丼が食べたい時は、加熱した具材で代用できます。エビやイカ、タコなどを茹でて使うと、見た目も華やかな一品に。
具材は小分けにして冷凍保存しておくと、食べたい時にすぐ楽しめます。
アクアパッツァ
白身魚を使ったアクアパッツァは、妊婦さんにぴったりの調理法です。
蒸し煮にすることで、魚のうまみを逃さず調理できます。皮も取り除かずに食べると栄養をしっかり摂取可能です。皮の食感が苦手な場合はしっかり焼いたり炙ることで食べやすくなりますよ。
トマトやハーブを加えることで、より栄養バランスの良い一品に。
妊娠中の海鮮摂取で注意したいこと
安全に海鮮料理を楽しむために、いくつか気をつけたいポイントがあります。ここでは妊娠中の海鮮摂取の注意点を見ていきましょう。
ヨウ素の摂りすぎは避ける
海藻類には胎児の甲状腺機能の発達に必要なヨウ素が含まれています。
通常の食事で摂取する程度なら問題ありませんが、サプリメントとの併用は控えめにしましょう。
生のネタを使ったお寿司は避ける
妊娠中は免疫力が低下しやすいため、生の魚介類は食中毒のリスクが高まります。
生魚には、リステリア菌やノロウイルス、腸炎ビブリオ、アニサキスなどの食中毒の原因となる細菌や寄生虫が潜んでいる可能性があります。これらの菌は加熱により死滅するため、しっかり加熱すれば感染のリスクはほとんどありません。
玉子やいなり、野菜巻きなど、加熱済みのネタを選びましょう。
酒蒸しはしっかりとアルコールを飛ばす
アサリの酒蒸しや煮魚は、しっかりと加熱することで美味しく安全に食べられます。
アルコール分が完全に飛ぶまで、5分程度しっかりと加熱するのがポイントです。
アルコールは少量であっても、流産のリスクを高める可能性があります。母体と胎児の安全のためにも注意しましょう。
まとめ
正しい知識と適切な調理法があれば、妊娠中でも海の幸を楽しむことができます。大切なのは加熱をしっかりと行い、水銀を含む魚介類は控えめにすること。
魚介類に含まれるDHAやEPAは胎児の発達に重要な栄養素なので、上手に取り入れたいものです。栄養豊富な魚介類を賢く活用して、健やかなマタニティライフを送りましょう。
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