妊娠中や授乳中は、食べ物の選び方に気を使う毎日。懐かしい味や京都の風情を感じられるしば漬けも気になりますよね。
実は、しば漬けには意外な栄養価や効能があるんです。でも、塩分が気になるところ。
今回は、授乳中のしば漬けの食べ方や注意点をこっそりお教えします。
授乳中のしば漬けは食べても大丈夫?
授乳中のママにとって、食事の選択は赤ちゃんの健康にも直結する大切な問題。しば漬けを食べても大丈夫なのか、気になるところですよね。
結論から言うと、適量であれば授乳中でも食べて問題ありません。ただし、いくつか注意点もあるので、詳しく見ていきましょう。
しば漬け(柴漬)ってどんな漬け物?
しば漬けは、京都の伝統的な漬け物として知られています。主に、なすと赤しそを漬け込んで乳酸発酵させて作られます。鮮やかな赤紫色と、さっぱりとした酸味が特徴的です。
平安時代末期に起源があるとされ、発祥の地は京都の大原。「京の三大漬け物」の一つに数えられています。
京都の老舗「志ば久」の「赤志ば」が有名ですが、現在では調味しば漬けなど、さまざまな種類が流通しています。
しば漬けに含まれる栄養素
昔ながらの製法を用いたしば漬けには、ビタミンKや乳酸菌(プロテクト乳酸菌)が含まれています。
ビタミンKはカルシウムの代謝を助け、骨を丈夫に保つ働きがあります。特に、骨粗しょう症の予防に役立つとされています。
乳酸菌は腸内環境を整える効果があり、消化機能を助け、免疫力の向上にもつながります。
しば漬けは、美味しいだけでなく、健康維持にも大きな役割を果たす食品です。日々の食事に取り入れて、体の内側からケアしていきましょう。
適量であれば授乳中も食べられる!
嬉しいことに、授乳中の女性も、適量であればしば漬けを楽しむことができます。しば漬けに含まれる栄養素は、むしろママと赤ちゅゃんの健康に役立つ可能性があります。
ただし、塩分が高めなので食べすぎには注意が必要です。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、授乳婦の1日の塩分摂取量は6.5g未満が望ましいとされています。しば漬けを含め、1日全体の塩分摂取量をこの範囲内に収めるよう心がけましょう。
しば漬けを賢く取り入れるコツ
しば漬けを授乳中の食生活に上手に取り入れるには、ちょっとしたコツがあります。美味しく、かつ健康的に楽しむための方法を見ていきましょう。
食べる量と頻度を調整する
しば漬けは少量ずつ、週に2-3回程度に抑えるのがおすすめです。例えば、1回の食事で小さじ1杯程度を目安にしてみましょう。
また、しば漬けを食べる日は他の塩分の多い食品を控えめにするなど、1日あたりの塩分摂取量全体のバランスを考えて調整することが大切です。
低塩分のしば漬けを選ぶ
市販の調味しば漬けの中には、塩分量が低めに抑えられているものもあります。パッケージの栄養成分表示をチェックして、より塩分の少ないものを選ぶのも賢い方法です。ただし、塩分濃度が低い分、より適切な保存を心がける必要があります。開封後は冷蔵庫で保管し、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
他の食材と組み合わせて楽しむ
しば漬けを他の食材と組み合わせることで、少量でも満足感が得られ、栄養バランスも良くなります。例えば、しば漬けを細かく刻んでご飯に混ぜたり、サラダのトッピングにしたりするのはいかがでしょうか。野菜と一緒に食べることで、食物繊維の摂取量も増やせますよ。
アイデア次第で、しば漬けの楽しみ方は無限大。次のようなアレンジも試してみてください。
1. しば漬けチャーハン:細かく刻んだしば漬けを炒飯に加えて、彩りと風味をプラス。
2. しば漬けおにぎり:おにぎりの具として使えば、お弁当やおやつにぴったり。
3. しば漬けサンドイッチ:マヨネーズと和えてサンドイッチの具に。爽やかな酸味が食欲をそそります。
これらのアレンジを楽しむことで、少量のしば漬けでも十分に満足感を得られるでしょう。
【授乳中×しば漬け】よくある質問
しば漬けと授乳に関して、ママたちからよく寄せられる質問にお答えします。不安や疑問を解消して、安心して食生活を楽しんでくださいね。
Q. しば漬けを食べると母乳の味が変わる?
この質問、とてもよく聞かれます。結論から言うと、しば漬けを適量食べただけでは、母乳の味が大きく変わることはありません。母乳の成分は、ママの血液成分を反映するため、食べ物の影響はそれほど直接的ではありません。
ただし、強い香りのものを大量に摂取すると、わずかに母乳の風味に影響する可能性はあります。しば漬けに限らず、ニンニクやネギなどの香りの強い食材も同様です。心配な場合は、食べる量を控えめにしたり、授乳の間隔を空けたりするなどの工夫をしてみてください。
Q. 伝統的なしば漬けはどうやって作るの?
京都・大原の老舗「志ば久」では、伝統的な製法でしば漬けを作っています。スライスした茄子と赤紫蘇、塩を漬け込んで乳酸発酵させるのが基本的な作り方です。樽で2ヶ月漬け込んだものはもちろん、漬け込んで2週間の「新漬」も販売されています。
家庭で作る場合は、次のような簡単な方法があります:
1. なすと赤しそを細切りにする
2. 塩をまぶして重石をのせ、一晩置く
3. 水気を絞り、調味料(醤油、みりん、酢など)で味付けする
4. 冷蔵庫で1週間ほど熟成させる
自家製なら塩分量も調整しやすく、安心して食べられますね。ぜひチャレンジしてみてください。
Q. しば漬けの代わりに食べられる低塩分の漬物はある?
もちろんあります。浅漬けや一夜漬けなどは、塩分量が比較的少なく、授乳中でも安心して楽しめる漬物です。これらは漬け込み期間が短いため、塩分量が少なく、野菜本来の味や食感を楽しめます。
また、ぬか漬けも発酵食品として注目されています。ぬか床の乳酸菌には整腸作用があり、栄養面でもメリットがあります。ただし、いずれの漬物も適量摂取を心がけることが大切です。
他にもきゅうりの浅漬けや大根の一夜漬けなどもおすすめ。
これらの漬物を取り入れることで、塩分を控えめにしつつ、多様な味わいと栄養を楽しむことができます。旬の野菜を使って、季節感も味わってみてくださいね。
まとめ
ここまで、授乳中のしば漬けについて詳しく見てきました。適量であれば授乳中でも安心して食べられること、栄養面でのメリットもあることがわかりましたね。大切なのは、次の3点を意識することです:
1. 適量を守り、食べる頻度を調整する
2. 低塩分のものを選ぶ、または他の食材と組み合わせて塩分を抑える
3. 全体の食事バランスを考えながら楽しむ
これらのポイントを押さえれば、授乳中でも安心してしば漬けを楽しむことができます。赤ちゃんの健康を第一に考えながら、ママ自身も美味しく楽しい食生活を送ることが大切です。時には伝統的な味わいを楽しみ、心も体もリフレッシュしてくださいね。
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