今回は、妊娠中でも安心して楽しめるたらの魅力や、おいしく食べるコツをご紹介します。
栄養満点のたらを上手に取り入れて、健やかなマタニティライフを送りましょう！
たら（鱈）の基本情報
たらは、妊婦さんにとって嬉しい栄養素がたくさん含まれている魚です。
その栄養価や安全性について詳しく見ていきましょう。
妊娠中の食事で気をつけるべきポイントも押さえていきます。
栄養価
良質なタンパク質を豊富に含んでおり、胎児の成長や妊婦さんの体調管理に重要な役割を果たします。
また、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸も含まれており、赤ちゃんの脳や神経の発達を助けてくれます。
さらに、骨の形成に欠かせないビタミンDや、貧血予防に効果的なビタミンB12も豊富。
これらの栄養素は、妊娠中の健康維持や胎児の発育に大きく貢献するので、積極的に摂取したい食材の一つと言えるでしょう。
水銀含有量
妊婦さんにとって、魚介類の水銀含有量は気になるポイントですよね。
なぜなら、たらは水銀の保有量が低い魚として知られているからです。
そのため、厚生労働省も妊娠中のたらの摂取制限は設けていません。
ただし、全ての食べ物と同様に、バランスの取れた食生活の中で適度に摂取することが大切です。
週に1〜2回程度を目安に取り入れるのがおすすめです。
水銀含有量が低いからといって、食べ過ぎには注意しましょう。
妊娠中にたらこを食べても大丈夫？
たらこは、たらの卵巣を塩漬けにした食品です。
妊娠中のたらこ摂取については、いくつか注意点があります。
妊娠中は免疫力が低下しているため、生や半生のたらこを食べるのは避けたほうが無難です。
十分に加熱調理したものなら比較的安全ですが、それでも週に1回程度に抑えるのが賢明でしょう。
また、たらこには塩分が多く含まれているので、むくみや高血圧が気になる妊婦さんは特に注意が必要です。
たらこを食べる際は、少量にとどめ、その日の塩分摂取量に気をつけましょう。
【妊婦さん必見】たらを安全に楽しむためのポイント
たらは栄養価が高く、妊婦さんにとって優れた食材ですが、安全に食べるためにはいくつかのポイントがあります。
新鮮な魚の選び方から保存方法、調理の注意点までを詳しく解説していきます。
新鮮なたらを選ぶ
スーパーやお魚屋さんでは、たらは主に切り身で売られています。
選ぶ際のポイントは、身がしっかりと締まっているものを探すことです。
逆に、黄ばんでいたり、ぼそぼそした感じがするものは避けましょう。
また、匂いにも注意が必要です。
新鮮なたらには、海の香りはしても生臭さはありません。
もし強い魚臭さを感じたら、鮮度が落ちている可能性があります。
目や鼻を使って、最高の状態のたらを見つけてくださいね。
適切に保存して早めに食べる
たらは比較的日持ちしにくい魚なので、購入後はできるだけ早く食べるのが理想的です。
しかし、すぐに調理できない場合は適切な保存方法を知っておくことが大切です。
冷蔵保存の場合は、水分をしっかりとふき取った後、ラップで一切れずつ包んで保存します。
これは、空気に触れる面積を減らし、酸化を防ぐためです。
冷凍保存する場合も同様に、水分をふき取ってからラップで包み、さらに冷凍用保存袋に入れると良いでしょう。
解凍する際は、急激な温度変化を避けるため、冷蔵庫内でゆっくりと解凍するのがおすすめです。
しっかりと加熱調理する
妊娠中は食中毒のリスクが高まるため、たらの調理には特に注意が必要です。
中心部まで十分に火が通っているか確認しましょう。
煮る場合は、沸騰してから5分程度煮込むと良いでしょう。
また、調理器具や手指の衛生管理も重要です。
まな板や包丁は使用前後によく洗い、アルコール消毒するのも効果的です。
調理前後の手洗いも忘れずに。
これらの点に気をつければ、安心してたらを楽しむことができますよ。
たらを使ったおすすめのレシピ
妊娠中の方にも安心して楽しめるたらのレシピをご紹介します。
たらは淡白な味わいで、様々な調理法に適している魚です。
鱈の塩焼き
たらの塩焼きは、シンプルながら美味しい調理法です。
たらは淡白な味わいで、しっかり火を通すとパサつきやすい特徴があります。
そこで、蒸し焼きにすることで身がふっくらとジューシーに仕上がります。
まず、たらの切り身に軽く塩をふり、10分ほど置いて水気を拭き取ります。
フライパンにクッキングシートを敷き、たらを並べ、中火で蓋をして3分ほど蒸し焼きにします。
裏返して同様に2分ほど加熱すれば完成です。
レモンを添えれば、さっぱりとした味わいになります。
たらの煮つけ
たらの煮つけは、日本の家庭料理の定番です。
たれは醤油、砂糖、みりん、酒で作りますが、めんつゆを使えばより手軽に調理できます。
生姜スライスやすりおろしを加えることで、香りも良くなり、さらに食欲増進効果も期待できます。
まず、たらに軽く塩をふり、10分ほど置いて水気を拭き取ります。
フライパンにたれの材料を入れて沸騰させ、たらを静かに加え、中火で5分ほど煮ます。
途中でたれをたらの上からかけながら煮ると、味がよく染み込みます。
煮汁が半分くらいに減ったら完成です。
たらの煮つけは、ご飯との相性も抜群で、妊婦さんの食欲増進にもつながります。
たらのアクアパッツア
アクアパッツァはイタリア料理の一つで、「水炊き」という意味があります。
たらと野菜を蒸し焼きにすることで、素材の旨味を存分に引き出せます。
白だしを使うことで、和風の味わいも楽しめます。
まず、たまねぎ、にんじん、しめじなどの野菜を薄切りにします。
フライパンにオリーブオイルをひき、野菜を敷き詰め、その上にたらを置きます。
白だし、水、白ワイン（アルコールが気になる場合は白ワインビネガー）を加え、中火で蓋をして10分ほど蒸し焼きにします。
最後にオリーブオイルを少々かけることで、脂溶性ビタミンの吸収がアップします。
まとめ
たらは妊娠中でも安心して食べられる魚であることがわかりました。
良質なタンパク質やDHA、EPAなどの栄養素が豊富で、胎児の発育や妊婦さんの健康維持に役立ちます。
水銀含有量も低いため、妊娠中の摂取制限はありません。
塩焼きや煮つけ、アクアパッツァなど、様々な調理法で楽しむことができるでしょう。
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