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妊娠中のモッツァレラチーズ|そのまま食べられる?注意点は?

妊娠中の食べ物

この記事は栄養士によって監修されています

この記事を監修された先生

中村あゆみ先生

中村 あゆみ 先生

東京農業大学応用生物科学部卒業。食品企業での勤務経験を経て、都内保育園で栄養士として従事。妊娠中のお母さんへの栄養相談や食育活動に携わる。現在は茨城県内のこども園で子供たちの食育指導や献立作成を担当。茨城県栄養士会所属。

中村先生の詳細プロフィール

妊娠中の食事で気になるのが、チーズの安全性ですよね。特にモッツァレラチーズは、サラダからピザまで幅広く使われているので「これって大丈夫?」と不安になることも。実は、チーズの種類によってリスクが大きく変わります

知っているようで知らない、モッツァレラチーズの正しい選び方と食べ方を、こっそりお教えしますね。

妊娠中にモッツァレラチーズは生で食べても大丈夫?

妊娠中のチーズ選びは、実はとても奥が深いもの。一口にモッツァレラといっても、作り方や産地によってリスクが全く違ってくるのが現実です。まずは基本的な知識から、順を追って見ていきましょう。

ナチュラルチーズはそのまま食べない方が安心

妊娠中の身体は、赤ちゃんを育てるために免疫システムが変化しています。普段なら問題のない細菌でも、妊娠中は重篤な症状を引き起こすことがあるのです。

特に注意したいのが、非加熱のナチュラルチーズに潜むリステリア菌です。健康な大人であれば軽い食中毒程度で済むことが多いのですが、妊娠中の女性が感染すると、流産や早産、新生児の髄膜炎など深刻な合併症を引き起こす可能性があります。

モッツァレラチーズの多くはナチュラルチーズに分類され、特に輸入品や手作りの生タイプのものは、原料乳が十分に加熱殺菌されていない場合があります。ふわふわと柔らかく、水分をたっぷり含んだフレッシュなモッツァレラは確かに美味しいのですが、妊娠中は「念のため」を大切にしたいところです。

リステリア菌感染の症状は発熱、筋肉痛、悪寒、吐き気などインフルエンザに似た症状です。妊娠中は特に注意が必要で、胎児への影響も心配されます。

輸入されるモッツァレラの中には、伝統的な製法で作られた未殺菌乳使用のものも多く存在します。

イタリア産の本格的なモッツァレラ・ディ・ブッファラなどは、その代表例といえるでしょう。美食の国の伝統的な味わいは魅力的ですが、妊娠中は安全性を最優先に考えることが大切です。

国産モッツァレラチーズは比較的安全

国産のモッツァレラチーズは、原料乳を加熱殺菌して製造されることが法律で義務付けられているため、一般的にリステリア菌のリスクは低く安心です。ただし、手作り品や輸入品の一部には未殺菌乳を使ったものもあるため、妊娠中は必ずパッケージに「加熱殺菌」「加熱用」などの表示があるか確認するとより安心です。

大手乳業メーカーが製造するモッツァレラチーズの多くは、「加熱殺菌済み」や「プロセスチーズ」の表示があります。パッケージの裏面を確認して、「種類別:プロセスチーズ」や「殺菌」の記載があれば、安心度はかなり高くなります。

ただし、国産だからといって100%安全というわけではありません。開封後の保存状態が悪かったり、賞味期限を過ぎていたりすると、やはりリスクは高まります。購入時の鮮度確認と適切な保存は、国産品でも欠かせないポイントです。

また、最近では小規模な工房で手作りされる国産モッツァレラも増えています。こうした製品は美味しさと安全性を両立していることが多いのですが、購入時には製造方法について確認してみると安心です。「低温殺菌」や「HTST殺菌」といった表示があれば、リステリア菌のリスクは大幅に軽減されています。

加熱すれば安心して楽しめる

「それじゃあモッツァレラはもう食べられないの?」と落ち込む必要はありません。加熱調理をすることで、リステリア菌のリスクはほぼゼロになるからです。

リステリア菌は熱に弱く、75℃以上で1分間以上加熱すれば確実に死滅します。ピザのトッピングやグラタンの上掛け、アヒージョなどの油煮込み料理では、十分な温度で加熱されるので安心して食べることができます。

特におすすめなのが、ピザやトーストでのモッツァレラチーズを使用することです。オーブンや魚焼きグリルで表面がこんがりと焼けるまで加熱すれば、中心部まで確実に熱が通ります。とろ〜りと溶けたモッツァレラの美味しさはそのままに、安全性もバッチリです。

また、パスタソースに混ぜ込んで煮込んだり、リゾットの仕上げに加えたりするのも良い方法です。

調理過程で十分に加熱されるので、妊娠中でも心配なく楽しめます。意外なところでは、味噌汁や中華スープに加えても美味しくいただけますよ。

妊婦さんがモッツァレラチーズを食べるときの注意点

基本的な安全性について理解したところで、実際に食べる際の具体的な注意点を確認していきましょう。日常の買い物から食べ方まで、ちょっとした工夫で安全性を高めることができます。

輸入品や生タイプは避ける

スーパーマーケットのチーズコーナーを歩いていると、様々な産地のモッツァレラが並んでいます。イタリア産、フランス産、オーストラリア産など、それぞれに特徴があって目移りしてしまいますが、妊娠中は慎重に選びたいものです。

輸入品の中でも特に注意したいのが、「Mozzarella di Bufala」や「Fresh Mozzarella」と表示されているものです。これらは伝統的な製法で作られることが多く、原料乳の殺菌が不十分な場合があります。パッケージに「unpasteurized」「raw milk」の文字があったら、妊娠中は避けるのが賢明です。

デリカテッセンやイタリアン食材店で量り売りされているフレッシュモッツァレラも要注意。水に浸かった状態で販売されているものは、特に生タイプである可能性が高く、リスクも高めです

購入時には、賞味期限だけでなく製造日も確認することをおすすめします。チーズは時間が経つほど細菌が繁殖しやすくなるため、なるべく新しいものを選びましょう。冷蔵ケースの温度もチェックして、適切に管理されているお店での購入が安心です。

プロセスチーズや加熱済み製品を選ぶ

妊娠中でも安心して食べられるのが、プロセスチーズタイプのモッツァレラです。プロセスチーズは製造過程で高温加熱処理が行われるため、リステリア菌のリスクはほぼありません。

パッケージの「種類別」の項目に「プロセスチーズ」と記載されているものを選べば間違いありません。「ピザ用チーズ」「シュレッドチーズ」として販売されているものの多くも、プロセスチーズタイプです。

また、「さけるチーズ」や「ベビーチーズ」のような加工チーズも安全性が高く、妊娠中のカルシウム補給にも役立ちます。味付けがされているものも多いので、そのまま食べても満足感があります。

コンビニエンスストアで販売されているチーズ製品も、ほとんどがプロセスチーズや加熱殺菌済みの製品です。パッケージサラダに入っているモッツァレラも、加熱処理済みであることが多いので比較的安心です。ただし、「生ハム&モッツァレラ」のような組み合わせ商品は、生ハムの方にもリスクがあるので注意が必要ですね。

【万が一ナチュラルチーズを食べてしまったら】食べた後の体調変化に注意

どんなに気をつけていても、うっかり非加熱のナチュラルチーズを食べてしまうことがあるかもしれません。そんな時に大切なのは、パニックにならずに冷静に対処することです。

リステリア菌に感染した場合、食べてから数日〜数週間後に症状が現れることが多いです。発熱、悪寒、筋肉痛、吐き気といった風邪のような症状が主で、一見すると普通の体調不良と区別がつきにくいのが特徴です。

もし心当たりのあるチーズを食べた後にこれらの症状が出た場合は、食べたチーズの種類、量、いつ食べたかをメモしておきましょう。そして自己判断せずに、かかりつけの産婦人科に連絡して相談することが重要です。

「こんなことで病院に電話するのは申し訳ない」と思う必要はありません。妊娠中の身体は普段と違う状態にあり、医師もそれを十分理解しています。「念のため」の相談が、何より大切なのです。

妊娠中のモッツァレラチーズに関するよくある質問

実際の生活の中では、様々な場面でモッツァレラチーズと出会います。外食や手作り料理など、具体的なシーンでの判断に迷うことも多いでしょう。よくある疑問にお答えしていきますね。

Q. モッツァレラ入りのピザは安心ですか?

ピザ屋さんでオーダーするマルゲリータやクアトロフォルマッジオ、家庭で作る手作りピザまで、モッツァレラを使ったピザは身近な存在です。基本的に、しっかりと焼かれたピザであれば安心して食べることができます。

ピザ窯の高温(通常200℃以上)で焼かれるピザでは、チーズの中心部まで十分に加熱されます。表面がこんがりと焼けて、チーズが溶けてぐつぐつと泡立っている状態なら、リステリア菌は確実に死滅しています。

外食でピザを注文する際は、焼き立てのアツアツの状態で提供されるものを選びましょう。宅配ピザやテイクアウトの場合も、受け取った時にまだ温かければ問題ありません。ただし、作り置きで時間が経って冷めたピザや、生地にチーズをのせただけの「生ピザ」は避けた方が無難です。

安心ピザの見分け方はチーズが溶けてこんがり焼け色がついている、湯気が出ている、触ると熱いと感じる温度である、です。

家庭でピザを作る場合は、オーブンの予熱をしっかり行い、チーズの表面に焼き色がつくまで焼きましょう。魚焼きグリルを使う場合も、上下からの熱でしっかりと加熱することを心がけてください。冷凍ピザも、パッケージの指示通りに加熱すれば安全に食べることができます。

Q. カプレーゼ(トマト+モッツァレラ)は妊娠中でも食べられますか?

イタリアの代表的な前菜であるカプレーゼ。トマトとモッツァレラ、バジルの組み合わせは見た目も美しく、多くの人に愛される料理です。しかし残念ながら、妊娠中の生のカプレーゼは避けるのが賢明です。

カプレーゼで使用されるモッツァレラは、通常フレッシュなナチュラルチーズです。特にレストランやカフェで提供されるものは、風味を重視して非加熱のフレッシュモッツァレラが使われることが多く、リスクが高いと考えられます。

でも、カプレーゼの美味しさを諦める必要はありません。家庭で作る際は、加熱殺菌済みのモッツァレラや、プロセスチーズタイプのモッツァレラを使用すれば安心です。食感は多少変わりますが、トマトの酸味とバジルの香りとの組み合わせは楽しめます。

Q. 国産モッツァレラチーズなら生でも食べられますか?

確かに日本製のモッツァレラは加熱殺菌済みのものが多く、輸入品と比較すると安全性は高いといえます。しかし、100%安全ではないというのが正直なところです。

国産であっても、小規模な工房で作られる手作りモッツァレラチーズの中には、風味を重視して低温殺菌や短時間殺菌を行っているものもあります。また、製造後の流通や保存過程で、二次汚染のリスクもゼロではありません。

購入時は必ずパッケージの表示を確認し、「加熱殺菌」「HTST殺菌」「種類別:プロセスチーズ」などの記載があるものを選びましょう。表示が不明確な場合や、少しでも不安を感じる場合は、「加熱して食べる」を基本の習慣にすることをおすすめします。

妊娠中は「絶対に安全」よりも「より安全」を積み重ねることが大切です。国産品であっても、念のための加熱調理を心がけることで、安心して美味しいチーズライフを楽しむことができますよ。

まとめ

妊娠中のモッツァレラチーズとの付き合い方について、たくさんの情報をお伝えしてきました。「あれもダメ、これもダメ」と制限ばかりに感じられたかもしれませんが、正しい知識があれば安心して楽しめるということが分かっていただけたでしょうか。

まず大切なのは、非加熱のナチュラルチーズ、特に輸入品やカプレーゼなどの生食は避けること。そしてパッケージの表示をしっかり確認して、加熱殺菌済みやプロセスチーズタイプを選ぶこと。この2つのポイントを押さえれば、リスクは大幅に軽減されます。

何より心強いのは、「分からない時は加熱する」というシンプルなルールです。ピザやグラタン、パスタなど、加熱料理でモッツァレラを楽しめば、美味しさはそのままに安全性もバッチリ。とろ〜りと溶けるチーズの魅力を、妊娠中でも存分に味わうことができます。

妊娠という特別な時期だからこそ、食べ物への気遣いも特別になるもの。でも過度に神経質になりすぎず、正しい情報に基づいた適切な判断ができれば、豊かな食生活を送ることができます。赤ちゃんのためにも、ママ自身のためにも、美味しく安全な食事を心がけていきましょうね。

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